君にみえるもの

☆些細なことから ページ28

今日の仕事がある程度片付き
息抜きにラボの冷蔵庫に入っている
スイーツを探しているのだが...


貴｢あれ...私の焼きプリン｣


すぐ隣にあるゴミ箱を見ると既に容器だけが
捨てられてあった｡

三澄班は今帰って来たところだ｡
所長は自分のお気に入りしか食べない｡
すると犯人はただ1人...


いつものようにソファに寝転がる彼を
半ば無理やり起こす


中｢どうした｣

貴｢私の焼きプリン食べたの中堂さんですよね？｣

中｢プリン？あぁ､そんな物食ったな｣

貴｢なんで...名前書いて置きましたよね｣

中｢そんなもん見てねぇ｣

貴｢はぁ､｣

呆れたようにため息をつくと
彼が鼻でフッと笑うのが聞こえた｡

中｢プリンごときで､ガキだな｡｣

ガキ...中堂さんが言う言葉にある程度意味が無いのは
理解しているつもりだったが
私だって一応年の差は気にしている｡


貴｢そうですよね｡
中堂さんからみたら私は所詮“ガキ”ですよね｡

すいませんね！子供で！｣


そう叫んで荷物を片手にラボから出ていく｡

こういう所がガキだな...と自分でもつくづく思う｡




お気に入りの音楽を聞きながら
暗い道を1人で歩いていると
いきなり視界が真っ暗になり
気づいた時には意識はどこかへ飛んでいた｡


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