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『僕は安室さん…いや、降谷さんを殺した組織を追っているんだ。』



『Aさんには言わなくちゃいけないことがある』



『降谷さんはね____』





高収入のバイトの面接に行ったつもりが、まさか零と知り合いの子供に会って、こんな展開になるとは予想だにしなかった

心臓のあたりがポッカリと空いたような感覚がジワジワと脳内を侵食していく。

視力もちゃんとしているのかわからないくらい、ボヤけていて歩くのがやっと。

このまま進めば自分の家なのに、帰っていいのだろうかという葛藤が繰り広げられる


家に帰れば、零がいる。

でもそれはもしかしたら、勝手な私の妄想が創り出したものかもしれない


今までの事が何故かフラッシュバックして、零との思い出も蘇ってきた。

それと同時に、先程コナン君に言われた言葉も脳によぎる。



「…バカだなぁ…私…」



今まで私は、零が死んだその日の自分が嫌で嫌で死ぬほど憎んだ

それはきっと多分、これからずっとそう。

一生消えることの無い後悔と憎しみ

それを簡単に無かったことになんか出来やしない



__幽霊になった零が現れた時、本当はとても怖かった。

あの日の事について零が怒っているかもしれないからとか、そういうのじゃなくて

もし本当に零だとしたら、許されてしまうのではないかということ。

零は__とても、優しいから。

ずっと一緒にいたからわかる。

私の事を零は許容するんだ

だからこそそれを恐れた



気づけば玄関の前に立っていた

ドアノブを無心で凝視する



開けるか、開けまいか。

迷っている最中に、ドアが内側から開かれた


あぁ、



『おかえり、A』



「ただいま、零…!」



あなたは



『バイトは受かった?』



「うーん、どうなんだろ…?」



本当に



『何だそれ。コナン君に会ったろう?』



「すっごい賢い子だったわ…。てか、私の事はめたでしょ。」



そこに、



『さぁ?』



「iP〇d没収だから」



『それだけは許してください本当にすみませんでした許してください』



「…だから必死すぎだって」




いるんですか……??








零の笑顔が、私の心を酷く激しくかき回した

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:泣ける話
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ちゅんちゅん丸(プロフ) - 和美/美香さん» 佐藤さん幸せになれるといいですなぁ…… (2018年11月2日 21時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - そうですね。やっぱり辛いですね。 (2018年10月22日 16時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゅん丸(プロフ) - 茜さん» なんとも嬉しいコメントありがとうございます!!!少しずつ更新頑張りますね! (2018年10月17日 15時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゅん丸(プロフ) - 和美/美香さん» 過去と今じゃ全然環境が違いますしね……(´ω` (2018年10月17日 15時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 切ないっ…こんなに心締め付けられる小説は初めてです。夢主ちゃんの気持ちに入り込んでしまって泣きました。とても面白いです!更新楽しみにしてます! (2018年10月15日 18時) (レス) id: 40d28784a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゅんちゅん丸 | 作成日時:2018年7月7日 20時

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