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誰かに盗られるくらいなら ページ6

Fside









どんな女の子に声かけられても興味ない。

連絡先も教えない。

大事な人にしか教えないものだと思うから。









小さい頃から女の子に優しくって母に育てられたおかげで女の子には好かれる。



優しいねとかイケメンだよねとか言われても俺には全く響かない。



だって


仮に世界中の女の子に優しいとかかっこいいとか言われるよりただ一人そう思ってくれればいいのになって人が俺にはいる。




毎日毎日寝癖を直すために自分の頭を撫でながら鞄をだるそうに持ってぶかぶかの制服のズボンで歩く。



それを見るたびに今日も幸せな日だな。って何にも代えられない幸せを覚えるんだ。



「おはよ。藤ヶ谷」


って
一緒に学校行ってくれたり


「藤ヶ谷、なんか忘れてない?」

って
忘れ物を教えてくれたり




なんだかんだ言って世話焼きなところが好きだ。






こうやって二人だけの世界が広がっていく毎日がずっと続いていくといいな。









なんてね。

気付いてはいけない。→←俺の中のあいつってモノは。



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作者名:北山ちぇりとま | 作成日時:2017年9月19日 1時

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