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俺の中のあいつってモノは。 ページ5

頭の中がごっちゃになる。



それはもちろん、藤ヶ谷の言葉も藤ヶ谷と俺の間に今交わされた事も理解できてないって事もあるけど。







それより。









こんなこと、男にされても不快にならないっていう俺の感覚のせいで。


というか、男にされたら嫌だけど藤ヶ谷だったらいいのかな、なんて思っている自分さえすでにそこに存在していて。


そんなのおかしいし、

何よりちょっとだけ胸が突かれるような感覚に襲われて、それでも痛くないし、むしろ温かみがあって。
嬉しいっていうかなんていうか、そういうプラスの方にしか思考が働かないのが不思議で仕方なかった。




盗られるくらいならっていう言葉も。
なんていうか俺がずっと思ってたことってこれなのかなって思っちゃってるし。


ただ、学校に遅刻しないことより、女の子にモテることより、何よりも、藤ヶ谷の存在っていう俺の中のモノがもう後戻りできないくらい大きくなっていることに今やっと気づいて。









嫌われてしまうだろうか。







この一瞬で分かったこと。


気づいてしまったことを藤ヶ谷に伝えてしまったら。

誰かに盗られるくらいなら→←”



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作者名:北山ちぇりとま | 作成日時:2017年9月19日 1時

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