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俺の世界 ページ11

Fside









北山と話さない一週間が終わろうとしている。








思えばこの一週間、とても長く、つまらない一週間だった。






コンビニで買ったモンブランは味がしないし、



夜空を見上げても星は輝いてない。



大好きなワンちゃんを抱っこしても胸の痛みは消えない。





そんな時にふと思う。









こんなに北山って大切なものだったんだ。って。







正直、キスしたら気持ちに蓋をして、なかったことにしようとしてた。


でも、あの時の、俺が知らなかった北山の表情が忘れられなくて。



もっと、もっと深く、北山を知りたいって思ってしまった。



だけど、もう無理だから。




北山は他の人のものだから…






そう考えてしまうと視界が歪んで。







あの一瞬で全て消えてしまった。






いや、消してしまった。









俺が勝手にキスして、勝手に逃げてきて。









俺ってバカだ。

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作者名:北山ちぇりとま | 作成日時:2017年9月19日 1時

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