547話※変更あり ページ37
noside
陽月と葉隠が少し端の方へ向かうと、陽月がふと口を開いた
『そう言えば透ちゃん、合宿襲撃の時大丈夫だった？』
葉隠「え？急だね。うん、大丈夫だったよ！ガスをちょっと吸っちゃったけど、陽月ちゃんがガス消してくれたお陰で無傷！」
『そう。敵には遭遇しなかった？』
葉隠「しなかった、かな。運が良かったよねー」
『へぇ、一人も出会わなかったの。…それはそれは、随分と「運が良かった」ね』
合宿の時のことを心配するような事を聞く陽月
だがその瞳は心配するというより――――寧ろ、鬼を狩る時のそれであった
しかしその瞳はうまく隠されており、葉隠が気づくことはない
『でも透ちゃんは透明だから、見つかりにくかったのかもね』
葉隠「透明だもん」
『そうだね。……あぁところで、ヴィラン襲撃の前夜は服着ずに寝てたみたいだけど…暑かったの？』
ここで少し、葉隠の動きが一瞬、ほんの一瞬だけ止まった
元柱の陽月だからこそ気づける程度の僅かな「動揺」
それを、見せてしまった
葉隠「うん。暑くてさー。見えないしいっかなって」
『女の子なんだから気を付けなきゃ。それにホントに見えなくなるから危ないよ。私だから気配が分かったものを…』
葉隠「………マジ？」ﾎﾞｿｯ
そこからどんどん畳み掛けるようにする陽月
そして葉隠がついポツリと溢した動揺の表れを聞き取り、陽月は徐に口角を上げた
『ん？どうかした？』
葉隠「え、な、何でもないよ！心配してくれてありがとう。…でも、陽月ちゃんこそどうしたの？特訓始めないの？」
『…ふふふ』
怪しく笑い始めた陽月に、自分が追い詰められているような状況になっているのに気付いた
同時に、もう手遅れだとも
『私は「付き合って」とは言ったけど、「訓練に付き合って」とは言ってないよ？』
その隙を見逃すはずもなく
陽月は瞳から完全に光を消して目を細め、口を三日月のように綺麗に歪めて
見えない刃を向けていた
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うにゃ猫(プロフ) - かわあいからうにゃ猫になりました！リクエストのに読み返した今気づいた…ごめんなさいありがとうございます！！ (2022年7月6日 3時) (
レス) @page30 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
零月 - わーお推し作品見てるときの私だー← (2022年2月25日 13時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
かわあい - なんか私ヤバくね？ (2022年2月25日 3時) (レス) id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
かわあい - ふふふ、はは、とても、とても面白い！！！！！！早く次の話が見たいです！よろしくお願いします！ (2022年2月25日 3時) (レス) @page48 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
萃香 - 後、この立場逆転物では夢主ちゃんはエンデヴァーファンと言う設定でお願いします。入れ忘れですゴメンナサイ (2022年2月5日 9時) (レス) id: 7e47203457 (このIDを非表示/違反報告)
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