第３６話 ページ39
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《救命 医局》
「あれ、帰んないの？」
医局に戻ると、どこか一点を見つめる緋山の姿があった
緋山「下の階が火事であたしの部屋も水溜り状態」
「それは災難」
白石に家に泊めて欲しいと頼んで、きっと断わられたのだろう
緋山「そっちは？」
「時差ボケが抜けなくてね、ホテルまで行くの面倒くさい。許可取ったから仮眠室借りる」
さっき、優輔くんの状態を見に行ったときに橘先生に仮眠室の使用許可をもらってきた
急患が来ても平気だな、なんて冗談を言っていたけれど、きっとあれは本心
緋山「………知ってたんだね、……三井先生のお子さんのこと」
仮眠室へ入ろうとした時、緋山が呟いた
「……アメリカに経つ前に病気のこと聞いた。向こうに行ってドナー提供できる心臓探してたけど、結局見つからなかった」
緋山「……そうなんだ」
小さな声で返事をする緋山
彼女なりに思うことがあるのだろう
「尊敬してる人が苦しんでる姿を見るのって辛いよね」
緋山「……」
緋山が小さく頷いたのが見えた
「力になりたいのに、何も出来ない…」
９年前の出来事が脳裏によぎる
片手を失って苦しむ黒田先生の姿
私は一生忘れることはない
「助けたい人を助けられない……。
………医者って、何なんだろうね」
俯いたままの緋山にそう呟き、医局と仮眠室を区切る扉を閉めた
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オオカミ - 更新頑張ってください。応援してます（*^_^*） (2020年8月25日 16時) (
レス) id: ffd4e4f77d (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2019年9月4日 13時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - すっごく面白くて大好きです！更新頑張ってください。楽しみにしています。 (2018年7月31日 2時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
リミカ(プロフ) - 10《いお》さん» 夢主と藍沢先生と白石先生がエレベーターに乗って話をしていると救命にはあいつがいるって言ってたから夢主の事を言ったのかと思うし、別れた理由をしっかりと藍沢たちに伝えればいいと私は思います！m(__)m (2018年4月17日 11時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
リミカ(プロフ) - そうですね…出来れば藍沢先生と結ばれる作品を書いてほしいです…m(__)m (2018年4月17日 11時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：10《いお》 | 作成日時：2017年8月22日 15時
