第１９話 ページ22
．Aside
「いやぁ、この度は本当にありがとうございます。どこの医療関係者にも断られてしまって…」
「いえ、私の方も時間を持て余してたんで…」
炎天下のテントの下、責任者であろう人に頭を下げられる
「こちらの方でも救護班を作ってはいるんですが、何にせよ専門の知識を持った人がいないもんですから…」
周りを見ればやる気のなさそうな おば様方
おそらく、嫌々救護班になったのだろう
「やる気ないオーラ全開だし……」
私はスーツケースの中に入ってる白衣に袖を通し、常に持ち歩いてるちょっとした救急バッグを取り出しながら呟いた
「ん？どうかしましたか？先生」
「いえ、皆さんも熱中症には気をつけてくださいね」
私の仕事は熱中症や転んで怪我をした子どもの手当て
「軽い脱水症状だね。冷たいお水を飲んでここでしばらく休んでよっか」
「ありがとう！せんせい！」
笑顔でお礼を言う小さな男の子に、私も笑顔で応える
「どういたしまして。すみません、お水とかってありますか？」
奥にいる救護班の人たちに声をかけるも、顔を見合わせるだけで目当てのものが出てこない
「私たちが飲む分はあるんですけどねぇ」
は？
何のための救護班だよ……
「そうですか。近くにスーパーがありましたよね？そこでいくつか水を買ってくるので、怪我した子が来たら手当てしてもらえますか？」
「あ、はーい…」
返事もまともにできないの？
「ごめんね僕、先生ちょっとお水買ってこなきゃいけないから、とりあえずこれ飲んで待ってて貰えるかな？」
「うん！」
後で飲もうと買っていた自分の水を男の子に差し出し、財布と携帯を片手にスーパーへと急いだ
「……これって自費だよね」
病院から手当て出ると良いんだけど…
．
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オオカミ - 更新頑張ってください。応援してます（*^_^*） (2020年8月25日 16時) (
レス) id: ffd4e4f77d (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2019年9月4日 13時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - すっごく面白くて大好きです！更新頑張ってください。楽しみにしています。 (2018年7月31日 2時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
リミカ(プロフ) - 10《いお》さん» 夢主と藍沢先生と白石先生がエレベーターに乗って話をしていると救命にはあいつがいるって言ってたから夢主の事を言ったのかと思うし、別れた理由をしっかりと藍沢たちに伝えればいいと私は思います！m(__)m (2018年4月17日 11時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
リミカ(プロフ) - そうですね…出来れば藍沢先生と結ばれる作品を書いてほしいです…m(__)m (2018年4月17日 11時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：10《いお》 | 作成日時：2017年8月22日 15時
