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光side
……外から入る太陽がオレンジに近い色に変わっているのがわかった。
手にはただだらっとした俺の手じゃなくて、
しっかりと薮の右手と繋がれたままの俺の左手。
手をつないだまま薮はベッドの脇に突っ伏して眠っていた。
”俺が泣いたの、気にしてくれたのかな…”と思いながら空いてる右手で薮のサラサラの髪の毛をいじる。
光 『俺どんだけ寝てたんだろう……』
薮の看病のおかげで、この気分でいうと恐らく熱はほぼ下がったと思う。
体もかなり軽くなった。
それを良いことに繋がれた手を名残惜しいけど離して、
ベッドから降りて台所に向かう。
光 『また派手に結構やってんな……(笑)』
台所は案の定、ぐちゃぐちゃだった。
コンロの周りには米粒がなぜだか落ちてるし、鍋の底の部分は米がくっついたまま少し焦げてて。
でも、不器用ながらに俺の為に一生懸命にご飯を用意してくれた大好きな人の姿を思い浮かべると、
いてもたってもいられなくなって、
寝室で突っ伏して眠る薮を背後からぎゅうっと抱きしめた。
鼻から息をすぅっと吸い込むと、大好きな人のにおいで。
俺には抱き心地のいい背中の広さで。
このまま時間が止まればいいとさえ思えるほど、この時間が愛おしくてたまらない。
ずっとずっと俺の薮でいてほしいと思うわがままな病み上がりの俺は、
当の本人に届くかどうかわからないくらい小さな声で、
光 『やぶ、……あいしてるよ。』
と俺の中での最上級の愛をつぶやいて、
回した腕にまたきゅっと、優しく力をこめた。
end.
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yama1126(プロフ) - はじめまして♪あずさほさんのお話がどツボにはまりました(^^)私の思うやぶひかがここにいた！という感じです。また楽しみにしています。 (2015年8月23日 22時) (
レス) id: e4eea6cab7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - リクで光くんが嫉妬するのが見たいです!! (2015年8月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 40c8be8b91 (このIDを非表示/違反報告)
JUMP★青神担 - やぶひか大好きですっ♪でれでれな薮くん、つんでれな光くんを書いてほしいですっ♪ (2015年8月14日 19時) (レス) id: 5f9c707f9d (このIDを非表示/違反報告)
ひかぁーるぅ〜(プロフ) - 私もやぶひか大好きです！特に、光くんが！リクエストしたいんですけど、光くんが高熱で薮くんが世話するのみたいです！ (2015年8月12日 20時) (レス) id: 6db0bb05e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずさほ | 作成日時：2015年8月11日 9時
