全力の愛のかたち(yb × hk)

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薮 『ひかるっ？……どうした?！しんどいっ？』


光 『……やぶっ、…やぶっ……どこいってたの…っ？……』


可哀想なくらいに弱った恋人の問いに無神経ながら”え？”と答えてしまった俺に、


涙を流しながら両腕を伸ばしてくるひかるを慌てて立ったままぎゅうっと抱き締めた。




薮 『ごめんごめん！！ひかるの食べる物準備してたんだけど、俺不器用だから時間かかっちゃって……うぅ〜ひかるっ….っごめんね？』


ひかるの腕がぎゅう〜っと強くなって、申し訳なさと子供のみたいなひかるにかわいさを感じながら、



俺もそれに応えるようにぎゅっと腕の力を強くして、ひかるの涙で濡れた頬に軽めのキスをした。




薮 『ひかる、ちょっとでもご飯食べよう。薬飲めなきゃ、しんどいでしょ？』


光 『…やぶが、食べさせてくれる…？』


涙の溜まった目で俺を見つめてくるから、”当たり前じゃん”って答えながら笑顔で頭を撫でてあげた。





おかゆも俺の手からだから、と半分も食べてくれて、

薬を苦い顔して飲んだひかるはまた眠った。




今度はひかるが泣かないようにずっと横にいないとなとちょっとにやつきながら眠るひかるの頭を撫で続けた。


さっきよりもまだ楽そうな顔で寝てるひかるを見てると、

なんか安心して俺まで瞼が重たくなってきた……



風邪ひいたひかるを見るのはすごい可哀想だけど、


看病するのはひかるならいつでも出来るなと呑気なことを考えながら、


ひかるの手をつないだまま意識を手放した………




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