全力の愛のかたち(yb × hk)

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光 『……いのちゃんに、嫉妬しちゃった。………俺の薮なのにって。…わがままなの、俺。…ほんと、さいてーなんだよ…。』


メンバーに嫉妬する自分が嫌だし、自分のわがままにも嫌気がさす。


薮にも迷惑な話しだし、それなのになんでこんな俺に薮はいつも優しいんだろうと思うと自分に腹が立って、涙が出てきた。



薮に嫌われるかもと思うと怖くて。

でも大好きだから離れたくなくて。

やっぱり俺の薮でいてほしくて。


図々しい言葉を並べた後だけど、気持ちには嘘はつけず、回した腕に勝手に力が入った。



薮 『…それって、ひかるがヤキモチ焼いてくれたってこと？…俺、めっちゃ嬉しいんだけど………』


返ってくると思ってなかった言葉に”え？”と言うと、また薮が俺をぎゅっと抱き締めた。



薮 『……ひかる、俺はずっとひかるのだよ。…俺だって毎日嫉妬してんだよ？ひかるは俺のなのに！って。…もぅ…かわいい。』


光 『…俺のこと、…嫌じゃない？』


恐る恐るそう聞くとぎゅっと回っていた腕が離されて、


薮 『嫌なわけがない。俺はひかるがまじで大好き。…絶対絶対離さない。』

そう言うとだんだん薮の顔が近づいてきて、目をぎゅっとつむる。


待ってる触感がなかなか与えられずにうっすらと目を開けると、

もう寸前にいながらも、いつもの柔らかい笑顔で俺を見つめる大好きな人。



薮 『あいしてる。』


そう言われて、触れるだけの優しいキスをしてくれた。




目が合えば、きっと今よりもっとハマっていく。


触れ合えば、もっともっと好きが増えていく。


一緒にいれば、もう離れるのがイヤになる。


”薮は麻薬でキケンだな”と気づいた時にはもう手遅れで。



”これからも一緒にいたい”という思いをこめて、


光 『やぶっ……』


少しだけ背伸びをして、次は自分から少し強引に短い触れるだけのキスをした。





end.

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