全力の愛のかたち(yb × hk)

.4 # ページ42

.





光 『はぁっ…………はあっ、っやぶぅっ………も、ぅ……っ』





優しいやぶも、男の顔したやぶも、甘い言葉を囁くやぶも、なされる行為も全部全部俺だけのもの。




ぎゅっとやぶの首にしがみ付くように腕の力を強めた。




今全身触れ合ってないところなんてなくて、やぶとの距離は０センチ。




少し早められた腰の動きに我慢できずに同時に声が漏れる。






光 『やぶっ………や、ぶっ……すきっ……んっ、………すき、いっ…！』





やぶの頭を両腕で抱えこんで、俺の欲望が全部出てしまう前に想いを吐き出す。







薮 『おれもっ……あいしてるっ、』






その言葉を聞いた瞬間、俺の頭の中で何かが弾けてそれと同時に自分の欲望も我慢できず飛び出した。









______結局その後やぶが果てるまでに俺は3度も自身の欲望を吐き出さされた。




みんなにバレないようにと付けられた紅い花は、

服を着れば隠れるようにと背中や胸の近くにいくつも咲いていた。




それを鏡で見た俺も真似をするように、


独占欲丸出しの女々しい俺は敢えて俺のだと主張させるように、


やぶの細く長い首の根っこにひとつだけ紅い花を咲かせて。





薮 『バレちゃったらどうしよう。』



そう言いながら印を触り目を細めて笑うやぶを見て満足した俺は、



やぶの温かく心地よい体温に包まれて眠りについた。








end.

あとがき→←.3 #

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す