腐！！おそ松さん！！自己責任！！！

.真顔最強説 ページ12

スッと戸が開く音がして、スッと戸が閉まる。


足音は聞こえるんだけど静か。とにかく静か。


僕は、誰もなにも言わない空間に冷や汗がでてきた。


赤かったであろう僕の顔は、すっかり元に戻っているはずだ。



…誰かなんか言ってよすごい気まずいんだけ…



〈カシャ〉



…カシャ？


カメラ？スマホ？…トド松？


…！トド松か…！



「トド松なにしてんの」


まだうずくまったままだから、声はくぐもってる。


「え〜？一松兄さんが照れてるから記念に撮っただけ♡」


！？


「照れてないし！！！！」


僕は勢いにまかせ立ち上がりながらフードを脱ぎ、前を向いて言った。


「…ﾌﾟｯやっぱ照れてんじゃん一松ぅ」

「一松兄さん顔が赤い！！！」


「は、はぁ？！全然照れてないんだけどてかどこに照れる要素があるわけ？

てかみんなで二階に行って話してたんでしょ？

なんでカラ松がいないの。

あ！あいつ置き去りにされてやんのか

さすがクソ松だわそうそうクソ松

ざまーみろ」


「一松ちょー早口www」


「後めっちゃ喋るじゃん」


「チョロ松兄さんそれな」


「マッスルマッスルハッスルハッスル！！」


「…あーてかさ、僕達忘れてない？」


「「「あ」」」


え、なに。僕まだなにかされんの。


「...よしっ！

ということで、一松は二階に行ってこい！」


「なんで」


「お前さ、カラ松のこと好きか？」


…は？


「そりゃ、好きじゃない人に告白とか僕できないんだけど」


僕がそういうと、みんな真顔になった。え、こわい。


「あーそうでしたねホモップルはすみやかに二階に行きましょうねー」


おそ松兄さんは棒読みで、しかも真顔で言った。


この変な空間から立ち去りたいと率直に思った。こわい。




僕は閉められた戸を開いて、階段の方に目を向け…


「……なにしてんのカラ松」

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