君の笑顔が何よりも…２【影山飛雄】

微笑み…51 ページ2

「じゃあ三人でしよーなっ」


日向がニカッと邪気がまったく無い笑顔で笑う。


「そうだねーその方が楽しいし、でもあんま本気でやんなよっ」


楽しそうに笑い合う影山と日向にするりと釘を刺す。こうでも言ってなきゃマジでやりかねねぇ


「ねぇさっきはさこの後やるって言ってたけどやっぱ部活でしない？その方が思いっきりできるし」
「えー」
「えーじゃないよえーじゃスカートの私の気持ちを考えろ」


日向にいくらブーイングされても私はこの意見を変えるつもりは無い。つか、そもそもの話し。屋上でバレーって……もし、どっかに飛んでったらどうすんだよ。澤村先輩達にどやされるだけじゃすまねぇぞ。あのヅラの教頭まで出てきたら……ちょー面倒い

「なーAところでさ、菅さんと玲奈っていつから付き合ってたんだ？」
「菅原先輩と玲奈？えっと…だいたい……一週間前くらい？だっけ？影山」
「そうだな。一週間だ」


きっぱりと断言する影山に素直にすげぇと思う。こいつは記憶力がいいのか、それともただ単に自信がありすぎるだけなのか……まぁどっちでも良いけど


「影山ってさー記憶力良いの？」
「ああ！気持ち悪いくらい記憶力良いぞ！」
「気持ち悪いってなんだ日向ボケェ！」


でもやっぱり、人間気になる事があったりするともやもやしちゃうと言うかなんと言うか、とりあえず気になったから影山に聞いてみたら日向が答えたと言うね、っていうか日向即答だったよ即答。ってことは記憶力とんでもねぇんだなこいつ。


「まぁまぁ影山。落ち着けって」
「なんで俺が諭されなきゃなんねんだよ！」


どうどうと言ってみたら俺は馬じゃねェ！って物凄い勢いで、返された。この短気野郎


「影山ー短気は損気だぞー」
「そうだぞ単細胞っ」
「あ゛ぁ？」


明らかに私ではなく日向の発言に威嚇をした影山だったが、私には、そんなことよりも癪に障る言葉があった。


「日向……今単細胞って言った？影山の事」
「ん？そうだけど……どうした？」


心底不思議そうに首を傾ける。こいつ…己の過ちに気づかんとは…


「良いか日向！単細胞生物って言うのは本当に一つの細胞でしか生きていないっ私達で言ったらただ転んだだけでご臨終みたいな凄い繊細な物なんだよっそれを影山と一緒にするなんて……人権？の侵害だよ！謝れっ全ての単細胞生物に！」
「お前の言ってることの方が人権の侵害だろうが！」


そんな言い争いをしている内に昼休みは終わる。

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