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弐拾伍 ページ26

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「そうだ、Aちゃんも一緒にそのお花たち飾りに行かない?」





「えっ、…うん。」





突然の誘いに驚いたが、ここは大人しく小鳥遊さんに着いて行くことにした。





我妻くんに構ってもらえなくて気を紛らわすためにつんでいた花は思っていたよりも大量で…





枯らしてしまうのが可哀想だと思い、立ち上がって小鳥遊さんの後を付いて行った。





___________


______





「つんできたお花はね、花瓶に飾る前に一度水切りをするといいんだよ。」


「水切り?」


「そう、水切り。」





首を傾げる私に小鳥遊さんはニコッと微笑んで頷いた。





「水の中で茎を斜めに切るの。そしたらね、空気が入ることもなくお花がちゃんと水を吸い上げてくれるんだよ。」





目の前に用意されていた水の入った桶の中で、そう説明しながらチョキチョキと茎を切っていく小鳥遊さん。





「はいっ、Aちゃんのも貸して。一緒に切っちゃうから。」


「う、うん。」





持っていた花を渡すと、同じように茎の下の部分をチョキチョキと切ってくれた。





「…器用に切るんだね。慣れてるの?」





小鳥遊さんの慣れた手元を見て不思議に思ったのでそう聞いてみた。





「そんな大したことじゃないよ。善逸くんがお花をくれたのは今日が初めてじゃないから、こうしてるうちに慣れてきたのかも。」





「そうなんだ…。」





まるで愛しいものを見つめるかのように柔らかい表情を浮かべる小鳥遊さん。






____あぁ、そっか、そうなんだ。





どうして今まで気がつかなかったんだろう。





彼女も私と同じで、恋をしてるんだ。





我妻くんのことが、好きなんだ_____






手元の花を見つめる小鳥遊さんの横顔はとても綺麗で、そして儚くて。





「…あの、これも切ってくれないかな。」





私は髪に飾ってあったたんぽぽを抜き取り、そう言って小鳥遊さんに手渡した。






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みゅら(プロフ) - 続きないですか? (2022年3月7日 21時) (レス) id: 8eac0840d4 (このIDを非表示/違反報告)
秋冬(プロフ) - つ、続き〜... (2022年1月4日 5時) (レス) @page35 id: 1ebc893394 (このIDを非表示/違反報告)
すず - 続編はもうありませんでしょうか? (2021年8月5日 21時) (レス) id: 64dcc4aa44 (このIDを非表示/違反報告)
里依奈(プロフ) - 終わりになっているのですが、続編ってありますか?ありましたら教えてほしいです。図々しくすいません。 (2021年6月9日 16時) (レス) id: 7beb4687f6 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉(プロフ) - ことみさん» さりげない優しさ、最高ですよね(/ω\)これだから夢主ちゃんは好きをやめれないわけですね|ω`)フフフ… (2021年4月3日 20時) (レス) id: ce933b78ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐倉 | 作成日時:2020年12月30日 22時

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