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拾肆 ページ15

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「え、嫌だ。」





ほっこりした気分は一転、"絶望"という文字で私の頭が埋め尽くされた。





「いやだからさ、もう約束しちゃったの。あと何回言えば分かる?」



「嫌、我妻くんと一緒がいい。」





宿に着いて早々、我妻くんは小鳥遊さんと同じ部屋で寝ると言い出した。





どうやら宿は二部屋しか空いていなかったらしく、さらに小鳥遊さんが我妻くんに一緒の部屋がいいとお願いしたそうだ。





そんなのやだ、そんなのずるい。





「我妻くんが小鳥遊さんと同じ部屋なんて嫌。」





そう言って我妻くんの羽織の袖をグッと引っ張った。





「いや、だからさ……んん…。」





我妻くんは明らかに困っている。





そんな我妻くんを見て心が痛んだ。





…だけど、ここはさすがに引けない。





「じゃあどうしても駄目なら、私も同じ部屋で寝る。」



「……はぁ…。」





どうしても諦めない私に我妻くんは大きなため息をついたあと、宿主さんに部屋のことを話しに行っていた。





___________

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「一花ちゃん、ごめんね…。そうゆうことなんです…。」


「ううん!いいよいいよ、気にしないで?一人は寂しいよね、みんなで仲良く寝ましょ!」


「んんもぅっ、天使!?天使ですかぁ?!」





我妻くんと小鳥遊さんの二人きりの夜は何とか回避された。





「……。」





だけど、ちょっと気まずい。





図々しすぎたかもしれない…と後から反省する。





「善逸くん、もう眠たい?」


「んー?俺はまだ眠くないよぉ。」


「ほんと?もしよかったら、寝る前に少しだけ外お散歩しない…?」





私だけ既に布団にもぐり、眠る準備は万端。





二人はどうやら少しお散歩をするようだ。





…図々しく同じ部屋になった意味、なかったかもしれないな…。





「あ〜………うん、行こっか。」





少しの間が空いて、二人が静かに部屋を出ていく足音だけが耳に入った。






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みゅら(プロフ) - 続きないですか? (2022年3月7日 21時) (レス) id: 8eac0840d4 (このIDを非表示/違反報告)
秋冬(プロフ) - つ、続き〜... (2022年1月4日 5時) (レス) @page35 id: 1ebc893394 (このIDを非表示/違反報告)
すず - 続編はもうありませんでしょうか? (2021年8月5日 21時) (レス) id: 64dcc4aa44 (このIDを非表示/違反報告)
里依奈(プロフ) - 終わりになっているのですが、続編ってありますか?ありましたら教えてほしいです。図々しくすいません。 (2021年6月9日 16時) (レス) id: 7beb4687f6 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉(プロフ) - ことみさん» さりげない優しさ、最高ですよね(/ω\)これだから夢主ちゃんは好きをやめれないわけですね|ω`)フフフ… (2021年4月3日 20時) (レス) id: ce933b78ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐倉 | 作成日時:2020年12月30日 22時

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