十六話【鐘の音】 ページ17
コンコンと強めにノックを二回される。
時間的にゲームの誘いだろう。
「入りたまえ。……サベダー君だろう？」
「嗚呼、時間だ。」
寝ていた体を起こし、サベダー君と待機部屋まで特に会話もなく行った。
待機部屋まで行くとカウボーイ、ガウィン・アユソが椅子にだらしなく座っていた。
私達がいることに気づくと座り直した。
「ガウィン？君も試合かい？」
「嗚呼！友人の初対戦だ、出ない訳がないだろ？」
ガウィン……！！と惚れ直すと、サベダー君に椅子へ無理矢理座らされた。
今、ガウィン、サベダー君、私の順で座っているのだが、あともう一人はロビー君だ。
「待たせたね。」
クラーク君が入ってきた。ロビー君には午後と伝えたのだが……忘れたのかな。
パリン、と脳内で音が鳴ると私に睡魔が襲いかかる。不思議な感覚に少し驚いたが、次に目を覚ますときにはゲームが始まっているのだろう。
─────【レオの思い出】
目を覚ませばそこは雪が降っていた。
若干肌寒いが、まぁ問題は無い。
解読に集中しようか。暗号機械の場所は……あったぞ。あの建物の中か。
この寒い中、建物中に暗号機があるとは幸運だ。ありがたく解読させて貰おう。
カタカタと音を鳴らして解読する。ふと、仲間の様子が気になった。私は私自身の人格を呼んだ。
【心理学】─────
いつ見てもこの能力は有能だ。たまに外すが。
今、サベダー君らしい人がチェイス、というものを私から見て南側でしている。恐らくファーストチェイスだ。
まっすぐ北側にはガウィン、で左から工場を出てすぐの暗号機をクラーク君がしている。
こっちへ来る気配は無さそうだ。
今更なのだが、サベダー君と、何を競ってるんだ。……生き残ったら勝ちかなそうだな今私が決めた。
一台目。暗号機が通電した。やはり私は頭がいいから解読が早いのだ。
餓鬼の頃頑張ってたかいがあったよ。
次を探そう。と、思った所で、ゴーン。と嫌な音が鳴り響く。
……サバイバーが殴られた音だ。
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第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (
レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - ｱﾑｶﾘさん» ご心配ありがとうございます……！ｱﾙｶﾘ様もどうかお身体にはお気をつけてください……！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾑｶﾘ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです！待ってます！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：第五愛 | 作成日時：2019年11月7日 17時
