a.b.i.l.i.t.y/目覚め 10.D ページ13
「あの女、本当にムカつく。よく怒んなかったね伊野ちゃん。」
「まぁま、知念。可愛い顔が台無しになってるから、そのお怒り収めよう。ね。」
伊野ちゃんが困ったように笑った後、知念の頭をポンポンと撫でる。
それから皆で佐藤さんから渡された紙を広げ、赤丸を探せば施設内で1番広い《トレーニング室》に付けられていた。
「トレーニング室か。ってかめっちゃ広いな。」
「うん。ドームくらいありそう。
あ、俺達は此処だね。同じ階みたいだよ。」
光くんと�睫擇�赤丸された山田のいる部屋に興味津々で食いつく。
そんな事すら耳に入っていない薮くんと伊野ちゃんは、未だにその案内図を見ていた。
「…なぁ、伊野尾。」
「うん。多分、そうだと思う。」
「え？なに？」
少しの時間が経った後、同時に案内図から目を逸らした2人は曖昧なような会話で成立させている。
どういう事だと裕翔達が薮くんを見れば、ここを見ろと案内図の右上を指した。
「あ、文字が書いてある。コピーだから薄くなってるけど…
えーっと……漢字の ち と した …」
「それと数字の〜……これは2と3かな。」
「え？漢字の ち に した ？数字で2と3？」
指された所を裕翔と圭人がそのまま読めば知念が驚いた顔をして案内図へと目線を下ろす。
「漢字のちとしたって、地下だよね？2と3は、23ってことだから……」
知念の説明に理解した他のメンバーも驚いたように伊野ちゃんと薮くんを見る。
すると伊野ちゃんが何食わぬ顔で、マルを作った手を前に出した。
「知念だーい正解〜。」
「ええっ！じゃあ僕ら今地下の23階にいるってこと？！」
「多分な。内心、逃げ道ねーかなって思ってたんだけど、まぁここまでしてんだからそうだわなって感じだけど。」
参った表情で告げる薮くんのその言葉で全てを察することが出来る。
つまり、俺達が無事に揃っても、逃げられない…って事だよな。
その最悪な予感は多分全員が思っていることで、先程と似たどんよりとした空気が再び流れてくる気がする。
けれどその予感は一瞬にして、そんな最悪な状況の中で1人の山田は大丈夫なのか…という思いによって考えがかき消された。
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あやりょ 。(プロフ) - ゆい花さん» 本当に長い期間更新を空けてしまってすいません(T_T)優しいお言葉本当に嬉しいです！ありがとうございます！ゆっくりですが、今後もよろしくお願いします<(_ _)> (2019年2月27日 20時) (
レス) id: 3f72280c96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい花(プロフ) - 久しぶりの更新で嬉しいです！これからもあやりよ。さんのペースで頑張ってください。応援しています(o^^o) (2019年2月26日 20時) (レス) id: c6ccc5474f (このIDを非表示/違反報告)
きき - はい(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))頑張ってください応援してます(^O^) (2017年10月24日 10時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
あやりょ 。(プロフ) - ききさん» ききさん、コメントありがとうございます！随分とお待たせしてすいませんm(_ _)m更新、頑張りますね！！ (2017年10月23日 2時) (レス) id: b331d663ec (このIDを非表示/違反報告)
きき - 更新されるのをずっと待ってます(*^▽^*)お願いしますm(_ _)m (2017年10月22日 12時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやりょ ｡
| 作者ホームページ：http://antyan
作成日時：2017年9月1日 16時
