彼女のマンネリライフ (ページ6)

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Ⅱ ページ6

ある日の事だった。

そのシーズンは、音楽コンサートというものがあった。

自分達の成長を親に見せると言うもの。

私達のクラスは、声が小さい。

出してる人は出しているけれど、

そうでない人もいる。

私はめんどくさいけどちゃんとやっていた。

そうでなければいけないから。

そんな事誰が決めたのかは、

皆分かるであろう。

この狭い世界の王、

"先生"という立場の人間だ。

何でもかんでも一生懸命やれ、

全力を出せ、

本気で立ち向かえ、

そんなデタラメを言って生きている奴らだ。

そんな奴らに逆らえない私達は、

言いなりとなって頑張っているのだ。

そんな奴らのために。

奴らは学校という世界では頂点だ。

でも、休日という世界ではちっぽけなモブキャラだ。

そんな奴らのために言いなりになって私は我慢してきた。

何事も素直に頑張って来た。

なのに、

何故なのだろうか。

何故そんな事を分かっていたうえで問題を起こす奴らが居るのだろうか。

過ちをおかしたら必ずどこかでばれる。

結局ばれたもんね。

今だって。

「いい加減にしてください。貴方たちは本気でやるつもりあるんですか？」

いきなりそう言われてもないとしか答えられなくない？

本気なんてだしたことないし。

逆に本気ってなんですか？

教えてほしいですよ？

学校は学ぶ場所ですよね？

なら教えて下さいよw

貴方の本気ってものを。

そう言ってやりたいが、今の状況じゃ無理であろう。

今そんな事を言ってしまったら、

あの教師激おこぷんぷん丸になる。

そうなったら、

よりめんどくさくなる。

黙っておこう。

「クラスで話し合って決めてください。」

ついにそうなったか。

話を聞く限り、

口パク野郎がこのクラスに居るってあの教師が言ってたから、

そいつ探さなきゃいけないよね。

「ねえ、どうすんの？」

「ちゃんと歌うにはどうすればいいんだろうね。」

違う。

皆頭悪すぎ。

ちゃんと歌うにはどうすればいいかなんて答えは簡単。

個人で頑張る。

それしかないでしょ。

皆馬鹿なの？

「そうじゃなくて、口パクが一番悪いんだから、そいつ探さなきゃいけないよ？」

「だけどちゃんと歌うにはどうすればいいかの方が大切だよ？」

駄目だこいつら。

何言っても無駄だ。

口パク野郎を見つけてちゃんと歌えっていえば良いのに、

あの子達は全体が悪いって思っている。

そんなわけ無いでしょ。

ちゃんと歌ってる子もいるんだから。

気付けよ