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「そうだ、Aは相談があると言っていたね。どうしたのかな?」
そう言われて本来の目的を思い出す
『はい。一週間後から夏休みですので、以前よりも範囲を広げて鬼狩りを行うつもりだったのですが・・・』
私は以前バレー部にマネージャーの見学をしに行ったこと、そして東京で行われる合宿に参加しないかと誘われたことを説明した
『参加する場合 陽の昇っている時間帯はマネージャーとしての業務をしますが、夜は東京を拠点にして関東での鬼狩りを集中的に行おうと考えております。ただ東北での鬼の出現も決して少なくはないので引き続き東北での任務を、とお館様が仰られるのであればこのお話はお断りしようかと・・・』
そう言って顔を上げると優しく微笑むお館様
「Aが少しでも参加したいと思うなら参加するといい。夜も普通のマネージャーのように過ごしてくれて構わないよ。関東の任務には新しく柱をひとりあてよう。東北の任務は・・・炭治郎、善逸、伊之助。頼めるかな。」
『え?』
「鬼狩りを最優先に考えてくれていること、本当に嬉しく思うよ。でもねA・・・もちろんこれはほかの子供たちにも共通して言えることだけれど、君にはこの国に生きるひとりの人間として 普通の生活を送る権利がある。」
少しでもやりたいことがあるのなら、迷わずやっていいんだよ。
その時は鬼のことなんて忘れて普通の学生として過ごして欲しいんだ。
『お館様・・・』
「東北の任務は俺たちに任せてください!Aさんの代わりになれるかは分かりませんが絶対に守り抜いてみせます!!」
「俺弱いからさぁ・・・Aさんみたいには無理だけど頑張るからねぇぇ・・・」
「俺様がトーホクの鬼なんて全部斬ってやる!!!」
あなた達もやりたいことがあるはずなのに・・・
『・・・本当に、いいんですか?』
「もちろん構わないよ。参加しておいで。」
「俺たちに任せてください!」
お館様のその言葉に、三人のまっすぐな目に思わず涙がこぼれる
『・・・本当に、ありがとうございますっ!』
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翼 - 感動して泣いちゃいました (2022年2月11日 11時) (レス) @page45 id: 9c262f26ff (このIDを非表示/違反報告)
すいかグミ - うまいです。おうえんしています! (2020年11月18日 21時) (レス) id: c90e4aee72 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» 胡蝶さん推し・・・!ファンの方に納得していただける内容でしたでしょうか?ハイキューは完結してしまいましたが素晴らしい作品なのでぜひ!ありがとうございました! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - ステラさん» ハイキューをあまり良く知らない方にも読んで頂けてるなんて感激です(;_;)ありがとうございます! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - Honomi1204さん» ありがとうございます!大好きだなんて言っていただけて本当に嬉しい限りです(;_;)最後までお読みいただきありがとうございました! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2020年8月7日 17時