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「マネージャー、どうだった?」
『大変でしたが、楽しかったですよ。』
「そっか!・・・入部とか、考えたりしてる?」
『そこまでは、まだ・・・ですが前向きに考えてみようと思っています』
「またいつでも来てね!」
たくさん話しかけてくれる山口くんとは対照的に月島くんは一言も話さない。
なにか話題をふろうと
『おふたりは、どうしてバレー部に?』
と聞いたところで目の前を鴉が横切りガードレールにとまった。
「っ!?」
「びっくりした・・・」
「急に目の前来ないで欲しいんだけど・・・」
「俺心臓止まるかと思った」
『・・・・・・』
「胡蝶さん?大丈夫?」
私はその鴉から目が離せなかった。
首に布を巻いたあの鴉は・・・前世で一度見たことがある。
『お館様の・・・?』
「?・・・何か言った?」
『いえ、なんでもありません・・・』
じっと私の目を見る鴉になんだかとてつもなく嫌な予感がした。
『私、ここで失礼しますね。お疲れ様でした』
「え、胡蝶さん?」
怪訝そうな顔をするふたりに背を向けて走って角を曲がった。
・・・なぜ今世にお館様の鎹鴉が?
いや、布を首に巻いた野生の鴉だっているかもしれないじゃないと心を落ち着かせるも動悸は収まってくれなかった。
ようやく足を止めて顔を上げるとそこには先ほどの鴉が。
『!?』
「カァ・・・」
『・・・本当に普通の鴉?』
「・・・その様子だと、貴方は前世を覚えているようですね」
突然流暢に話し始めた鴉を見て頭が痛くなった。
『あなたやっぱりお館様の・・・』
「鬼が出ました」
告げられたその事実にたらりと汗が流れ、ヒュ、と喉がなった。
『鬼が・・・!?』
「詳しい話は後ほど」
くるりと方向転換をして付いて来いと言いたげにゆっくり飛んでいく鴉のあとを追った。
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翼 - 感動して泣いちゃいました (2022年2月11日 11時) (レス) @page45 id: 9c262f26ff (このIDを非表示/違反報告)
すいかグミ - うまいです。おうえんしています! (2020年11月18日 21時) (レス) id: c90e4aee72 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» 胡蝶さん推し・・・!ファンの方に納得していただける内容でしたでしょうか?ハイキューは完結してしまいましたが素晴らしい作品なのでぜひ!ありがとうございました! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - ステラさん» ハイキューをあまり良く知らない方にも読んで頂けてるなんて感激です(;_;)ありがとうございます! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - Honomi1204さん» ありがとうございます!大好きだなんて言っていただけて本当に嬉しい限りです(;_;)最後までお読みいただきありがとうございました! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2020年8月7日 17時