【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

Story...92 ページ44

.

[赤司side]



「とりあえずカフェラテ無くなってしまったので飲み物を」
「そうだね。その辺を車でブラブラしようか」

とシートベルトをするとAもシートベルトをした。
ギアを動かし、体を後ろに反らしながら車をバックさせると、再びギアを動かして道路に出る。

Aも一応筆記での運転免許は持っている。が、プライベートであまり車を運転する事はない。

まぁ正直、俺の方が運転が上手いからな。


「赤ちゃん……欲しいな……」

突然Aがポツリと呟いた。
答えるべきか、横目でチラリとAを見ると本当に一人言の様だった。


「……うん。俺も欲しいよ」

と前を見ながら答えるとAが俺を見たのが、横目に感じられた。


「もし授かったら、どっちに似るんですかね？征十郎さんみたいな天才児だったら私の居る意味……」
「…子供はみんな、父親より母親が好きな傾向があるんだよ。大丈夫だよ。もし俺にそっくりならAを大好きなのも似てしまうんだろうね」

とAと話しながら運転する。

「子供にAを取られないか心配だな。たまには俺の相手もしてくれよ？」
「断ったら？」
「離婚」

と即答するとAは「え」と固まる。

「嘘。するわけ無いだろう。Aから泣いて頼まれても嫌だね」

と話しながら赤信号に捕まり、ブレーキを踏んだ。

.

Story...93→←Story...91

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す