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Story...66 ページ18

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[黒子side]



赤司君は電話を切ると再び頭を抱え深く溜め息を吐きながらテーブルに伏せた。

「……ったく。黄瀬。どうしてくれるんだ」

と赤司君は言った。

だけど僕等からしたら何故Aさんが走り出したのか分からないんです。


「え……俺そんな不味いこと言っちゃったんスか?」
「あぁ。言った。それも一番言ってはいけない事を」

と赤司君は言うと頭をあげた。
そしてゆっくり立ち上がる。


「さて。お姫様を落ち着かせに行くか」

と小さく呟くと赤司君はリビングを出ていく。


「赤司君ってあんなに怪我してたっけ?」

と桃井さんが赤司君が居なくなると聞いてくる。


「聞いてもアイツは教えてくれないのだよ。だがAが関わっているのは明らかだ」

と緑間君は赤司君の作ったちらし寿司を一口食べた。



「ちょっと怪我が増えててビックリしちゃった…」

と桃井さんは苦笑した。

その言葉に全員頷く。


それがAさんが関わっている事にも皆、薄々気付いているけれど赤司君はAさんをいじめっ子から隠すようにAさんの前に立ちはだかり、なかなか聞かせてくれない。

「で、でもAっちは暴力を振るうような子じゃないッス!」

と何度かAさんと仕事を一緒にしている黄瀬君は言った。


「誰もAが意図的に赤司を傷付けてるとは言ってねぇよ。それに意図的になら赤司は避けられている筈だ」

と青峰君が言う。


「単純に考えて二重人格とかだろ」
「赤ちんみたいに〜?」
「多分…

と青峰君は自信なく頷いた。
その時、ドアの方から赤司君の声が聞こえた。

「いい加減変な憶測をするな」


皆で一斉に見た赤司君の頭からは血が垂れていた。


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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます!!かなり時間が空いてしまってすみません……更新頑張ります!! (2016年7月17日 15時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 大量更新お疲れ様です!めっちゃ嬉しかったです!続きめっちゃ気になります!次の更新楽しみしてます(*^^*)頑張って下さい (2016年7月16日 18時) (レス) id: 804c02c8ce (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - わこるりゅ。さん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年6月27日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» こもか考えた上で赤司様は会わせようとしているんだと思います!きっと色々考えた上だと思います(私は何も考えていない←)赤司様が居るので安心ですよ (2016年6月27日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
わこるりゅ。 - もっと続きが見たいです!!頑張ってくださいね!!応援してます!! (2016年6月24日 4時) (レス) id: 8d73f86791 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月21日 0時

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