【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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お料理が来て、私が食べると征十郎さんも食べた。


「最近はお互いに仕事が波に乗ってきたからな」
「私の場合、翔君専属になりそうです」

と言うと征十郎さんの手が止まる。


「今注目度No.1とかの？」
「はい。今人気が凄くて、うちの事務所一推してるモデルなんです。だから掛け持ちを外されて、翔君専属になろうかと話が出ていて」

「まぁまだ私になるか分かりませんけどね」と苦笑しながらオムライスを一口口に入れた。

征十郎さんも納得したように頷くと食べる。


「仕事の話はもうやめようか。折角の夫婦水入らずのランチなんだ」

と征十郎さんは私を見る。

「そうですね…。あ、ご近所の田中さん。妊娠したらしいですよ」
「へぇ、それは喜ばしいことだね」

と征十郎さんはニコッと微笑む。

妊娠……
私は無意識にお腹を触っていた。


私に母親になる資格なんてあるのだろうか。
あの子だって……私が……


「A。俺達は、俺達のペースで良いじゃないか。その時が来れば、また変わるかも知れない。俺達のペースで進んでいこう」

と征十郎さんは前のめりになり、テーブルで私のスプーンを持つ手を握りながら、私の目を見て言った。

本当に征十郎さんは私なんかには勿体無いな……


「いつか子どもが欲しいね」

と征十郎さんは微笑んだ。


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