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[赤司side]
「じゃあ、電気消すね?」
とAに髪を乾かしてもらってから二人でベッドに入った。
Aに聞くとAは頷く。
俺はナイトスタンドにある、電気を消しAを抱き締める。
「今日も一日お疲れ様。おやすみ、A」
と言ってもAからの返事はなかった。
まだ寝ていないのは分かる。
どうしたんだ?
「A?体調でも悪いのかい?」
「……また征十郎さんを傷付けてしまわないか……怖くて眠れません…」
とAは泣きそうな声で言う。
なんだ。
そんな事を考えていたらAは眠れないじゃないか。
「征十郎さん、寝室を別にしませんか?」
とAは言った。
全く。
Aは心配性だ。
俺がそんな事を気にするわけないのに。
「却下だ」
「どうしてですか」
「どうして?それは俺が聞きたい。たったそれだけの事で、寝室を別になどしたくない」
とAの肩に顔を埋めながら言う。
それに…
寝室を別けたら最後。夫婦関係が終わりだ、とよく言うそうじゃないか……
黛さんが結婚式の日、教えてくれた。
「Aに抱き付いている時が一番癒されるんだぞ。毎日疲れて仕事が終わり夜はAに抱き付いて寝れるのが、俺の最高の幸せなのに、俺の幸せを奪うのか?」
とAに言って更に強く抱き寄せる。
この小さな体を身近に感じて、存在を確認したいのだ。
確かにここに居るのだ、と。
そして俺が守ってやるのだ、と。
「それに誰がAを止めるんだい?俺達はもう恋人じゃないんだ。夫婦なんだ。約束しただろう?二人三脚で頑張ろうと」
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和恋 - いえいえ!はい! (2016年6月22日 18時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» コメント返信ありがとうございます!!はい!頑張ります! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - いえいえ!はい!はい、私もそう思います!いえいえ!続き頑張ってください。応援しています! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» 初めまして、ありがとうございます!頑張ります!この二人なら乗り越えられると思います(笑)コメント本当にありがとうございました! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - 初めまして、続き頑張ってください。征君と夢主ちゃん、凄いです! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月1日 0時