【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。（２） (ページ9)

今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:104,713 hit

この人一体何者！？ページ9

「結構人が居るんだね、久しぶりに来たから新鮮だ。
今日は僕が奢ってあげよう。何でも好きな物を頼みなさい。」

学食に着くと色んな人で賑わう中、ニッコリ笑顔で言ってくれた英智先輩。

先輩に奢ってもらうなんて申し訳なさすぎる。
それに相手は生徒会長だ。

「いやいや！英智先輩に奢ってもらうなんて申し訳ないですよ！」
『僕から誘ったのに女の子に払わせるなんて男として情けないよ。
いいから今日は甘えて好きな物を頼みなさい。』

うわぁ、イケメンゼリフ来たよ。
英智先輩だからこそ映える言葉。
中身までイケメンとか…漫画の世界かよ、

『じゃあお言葉に甘えて…。』

ここまで言ってくれているのに断るのは逆に失礼だ。
お言葉に甘えさせて貰おう。

「僕はいつもの子羊の赤ワイン煮でも食べようかな。」
『子羊の赤ワイン煮！？』
「どうしたんだい？そんなに驚いて」

私でも知ってる、学食の中でも1番高い料理だ。
何やら普通の生徒は食べられない特別な料理ってスバル君から聞いた。

それを「いつもの」だなんて。
この人一体何者！？

『いや…一般生徒は食べられないって聞いたもので…』
「成程ね。そうだよ、僕が頼んで特別に用意して貰ってるものだからね。」
『特別に用意！？英智先輩何者なの！？』
「あぁ、君は知らなかったね。自慢じゃないけど僕は天祥院財閥の息子でいわゆる御曹司なんだよ。
だから色々融通が聞くんだ。」
『天祥院財閥の息子さん！？』

天祥院財閥…ってめちゃめちゃでけぇグループじゃねぇか！！！
今まで何で気付かなかったんだよ私！！
だから何かオーラが違ったのか…。

『英智先輩って凄いですね…』
「…まぁ金銭面には困った事が無いね。
なら折角だし君にも食べさせてあげよう。」
『はっ！？えっ、こここ子羊の赤ワイン煮を！？そんな高い物を！？』

軽く1万は飛ぶ物をそんな簡単に…
驚きすぎて口が閉じない。

「君だけだよ。他の生徒にはしないさ。
…すいません。いつもの2つでお願いします」
「畏まりました。」

学食の店員さんに注文をするとズボンのポケットから英智先輩そっくりの顔のポーチを出し、その中から黒いカードを取り出した。

…ちょっと待て。そのカードってまさか。

『ブ、ブラックカード…』

もうフラフラしてきたよ。英智さん。
驚きを通り越してツッコミどころじゃない。