【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。（２） (ページ32)

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ドキドキの順位発表ページ32

そして楽しかった(？)文化祭が終わり一週間が経とうとしていた。

「Aちゃん♪グッドモーニングよォ♪」
『お姉ちゃん！おはよう！朝からテンション高いね』

朝のホームルームが始まるまで席に座ってぼーっとしていた私の肩を後ろから掴んだのはお姉ちゃん。
お姉ちゃんはいつもテンション高いけど今日は一段と高い様な気がする。

「椚センセェから聞いたのよォ。今日ついに文化祭の順位が発表されるって！」
『それ本当！？』
「嘘なんてつかないわァ！それが楽しみでつい浮かれちゃってるのよ♪」

あの日、私達2班は自分で言うのもあれだけど結構盛り上げられた自信がある。
だからお姉ちゃんじゃないけど楽しみだった。

「アタシの班はマカロンを出したのよォ♪」
『女子力高っ！』
「そんなに褒めても何も出ないわよ♪」

ガラッ

「席につけお前らー」

すると教室のドアから佐賀美先生が入ってきた。
今日も相変わらず眠そうだ。

「じゃあねAちゃん♪あとでお話しましょ」
『うん、バイバイ！』

お姉ちゃんも自分の席に戻って私も前を向く。

「今日は2つお前らに重要な発表があるぞー」

2つ？文化祭の順位発表だけじゃないの？
どっちにせよ早く結果が気になる。

「まずはこの前あった文化祭の順位の発表だが、一つ一つ言ってたら時間が無くなる。
取り敢えず上位3チームだけ発表をするぞ」

その言葉にクラス中がざわめき出す。

「3位、6班の「英智の回転寿司」」

だろうな。絶対ランクインしてると思ったよ。
頼む、1位は無いとして2位には入っていてくれ…。

『お願い…』
「2位、3班の「乙女のマカロンショップ」」

3班って事はお姉ちゃんの班だ。
…2位も無かった…。やっぱり駄目だったか…。
自分的に結構いい線いってたのに…。

と、完全に諦めていた矢先。

「1位、2班の「転校生と愉快すぎる仲間たち」」
『…え？』

佐賀美先生がはっきりそう言ったのだ。
嘘、聞き間違いじゃないよね？1位って今…。

「凄いなぁAちゃん。」
「あらヤダ！おめでとう、Aちゃん♪」
「坊っちゃまが1位…！あぁ、弓弦は感激です…」

聞き間違いじゃない。1位を勝ち取ったんだ。
嬉しすぎて笑みが零れる。

『やったーっ！！！』
「A、嬉しいのは分かるがまだホームルーム中だぞー」
『うっ…すいません…』

思わず両手を上げた私は佐賀美先生に苦笑いをして注意された。

「そして最後にもう1つ大きな発表がある、ちゃんと聞けよお前ら～」