【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。（２） (ページ4)

今日:80 hit、昨日:24 hit、合計:105,308 hit

班長と副班長は誰？ページ4

「ではまず班長と副班長を決めたいと思う。」

敬人の周りに私を含めた5人が体育座りをする。

1番この中でしっかりしているのが生徒会副会長の敬人だからと司会をしてくれている。

「班長は副会長で良いんじゃないかナ。
この中で1番立場が上なんだシ。」
「俺もそう思ったんだが、何でもかんでも上の人間が引き受けていたら下の人間が成長出来ないだろう。
という訳で俺は班長はしない。」

そう眼鏡を上に上げて言った敬人。
やっぱり副会長だからか真面目だな。
さっきの言動が嘘のようだ。

「ならボクが班長になる！」
「お前はちょっと不安だ。せめて副班長にしてくれ」
「はぁっ！？ボク、生徒会書記なんですけどっ！」

確かに桃李君は不安かも。

「はいはい！じゃあ俺がしまーす！！」
「お前も少し不安だな…。」
「えぇーっ！？副会長キビシー」

元気よく手を上げたひなた君も敬人は眉を寄せて却下した。
ひなた君、元気はあって良いと思うけど何か違うんだよね。

「あの～ちょっと良いですかね？」
「何だ青葉。」

するとさっきまで黙って聞いていたつむぎ先輩が控えめに手を上げた。

「俺的にAちゃんが適任だと思うんですけどどう思います？」
『は？えっちょ、つむぎ先輩！？』

他人事の様に聞いていたら私の名前が出されて思わず隣に座るつむぎ先輩に掴みかかる。

何で私！？転校してきてまだ１ヶ月も経っていない私にそんな重大な任務を遂行せよと！？

「理由を聞かせてくれるか？」
「はい、彼女はプロデュース科なんですよね？
いずれは指示を送る存在になる。
その予行練習に丁度良いと思うんです。」

意外としっかりした理由で何も言い返せない…。

『仰る通りです…』
「ならAに班長を務めてもらおう。そして副班長は俺がしよう。」
『いやちょっと待て。何か企んでるだろ』

こいつの考えている事はすぐに分かった。

どうせ私に人を寄せ付けない為に1番近い立場で居ようとしてんだろ眼鏡！！！

「副会長である俺が1番適任だろう。
それにお前の事をよく知っているのはこの中で俺だ。」
『うっ…本当の事だから何も言い返せない…。』
「なら決まりだ。班長は日南A、副班長は俺、蓮巳敬人が務める。くれぐれも俺やAに迷惑を掛ける様な事はするなよ。1年生。」
「何でボクらだけな訳～！？」
「まぁまぁ姫くん！俺ら特別って事だよ！」