【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。（２） (ページ21)

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最高な文化祭にしてみせる！ページ21

「わぁ！皆さん素敵です！」

開店15分前。校門の外ではお客さんらしき人達が群がっている中、私達も衣装を着る事になった。

流石手芸部なだけある。縫製がしっかりしていて売り物みたいだ。
でもこんなフリフリで短いメイド服着た事無いから恥ずかしすぎる…。

「A、どう！？ボク最高に可愛い？」

そんな私の気も知らないでフリル満点のカボチャパンツを履いた桃李君が私に抱き着きに来る。

『桃李君、よく似合ってるよ！』
「わぁい♪つむぎさま、ありがとうっ！」
「いえいえ！喜んで貰えて良かったです～」

他の皆も私が伝えた通りの衣装を着ていた。…敬人以外は。

「お、おい！！！俺だけ何故この衣装なのだ！！！」
「エレキギター弾くならやっぱりこの格好でしょ！
朔間先輩から借りてきました！デッドマンズ衣装！」

ひなた君が朔間先輩とやらに借りて来たというデッドマンズの衣装。
想像以上にオラオラ系だった。
敬人にとっては黒歴史なのか頭を抱えている。

…でも意外と似合ってるかも…

『敬人、似合ってるよ…』
「～っ半笑いで言うな！！朔間の奴、後で説教してやらなければ…！！」
「相当黒歴史なんだネ。」
「敬人くん似合ってます～♪」

まぁ敬人以外の皆は私がつむぎ先輩に伝えた通りの格好をしている。
予想以上に良い感じかもしれない。これなら順位も上を狙えるはず。

「後半組は1度体育館に集まる様に言われているので俺達はお先に失礼しますね～」
「A、頑張ってね！」
「３人共ヘマはしないでヨ。」

そして後半組のつむぎ先輩、桃李君、逆先君は体育館に向かう為教室を出ていってしまった。

前半組は私と敬人とひなた君の3人。
…絶対ヘマだけは出来ない。

『…ちょっと緊張して来たな…』
「大丈夫だ、俺達ならきっと上手くやれる。」
「そうですよ、Aさん！いつも通りやればきっと！」

ここまで頑張って来てくれた仲間の為にも自分の為にも精一杯頑張ろう。
絶対に上を目指してみせる！！！

『2人共今日はよろしくね！』
「あぁ、任せろ。期待に応えてやろう」
「ゆうたくんにいい所見せるぞ～！！」

そしてついに文化祭が始まろうとしていた__。