【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。

瀬名先輩の謝罪 ページ13

「おい〜っす、エッちゃん、セッちゃん。」
「すまないね。瀬名君が連れて行けという物でね…。」
「瀬名先輩、こんにちは！」

中庭の方からやってきたのは英智先輩と…
『せっ瀬名先輩…。』

これまた不機嫌そうな顔をしてらっしゃる。

…まじで言ってる？このタイミングで？
謝ってくれてたみたいだけどやっぱり怖ぇ…
ウッキー事件は多分死ぬまで忘れないと思う。

「瀬名君。ほら。行っておいで。」
「言われなくても分かってる！押さないでよねぇ」

スタスタスタ

一段と不機嫌そうに近づいてくる瀬名先輩。
ウッキー事件第二章始まるの！？

いやそもそもウッキー事件ってなんやねん。


思わず3歩身を引く。

「…別に怒ったりしないよぉ。」
『……』

いや、明らかに不機嫌じゃないすか。
怒ってますやん。それは。
一歩間違えたら沖縄のシーサーと間違えられる位険しい顔してらっしゃいますやん。



そしてついに目の前まで来て歩みを止めた瀬名先輩。
その後ろではこっちの気も知らずに3人がティータイムを楽しんでいる。
何呑気に茶飲んでんだよお前ら。

なんて、心の中で嫌味を吐いていたら瀬名先輩が口を開いた。

「…昼はごめん。怪我とかしてない？」
『っへっ？』

クラッ

「ちょっ…！！何やってんの！？」

予想外過ぎる言葉に腰が抜ける。
それをまた支えてくれた瀬名先輩。

『お、怒られると思って…』
「はぁっ！？怒る訳ないでしょぉ！？
あれは俺が悪かったんだから！だからこうやって直接謝りに来たんだよぉ」

そう呆れた表情で私をガラス細工を扱う様に優しくゆっくり下ろした瀬名先輩。

「全く…。世話が焼ける後輩だねぇ。
もう知ってると思うけど俺は瀬名泉。Knightsっていうユニットに入ってるの。
あそこにいるくまくん…。朔間凛月も同じユニット。覚えときなよ〜？」
『わ、私は日南Aです…！』
「了解、覚えたよぉ。」

まぁよろしくねと優しい笑みで頭を撫でられる。
なんやかんや…瀬名先輩も良い人だった…。

ブラックリストに入れて関わらないでおこうって思ってたのに。

「ほら、立ちなよ。スカートが汚れるでしょ」
『あ、はい！どうも、』
「瀬名君、Aちゃん。
話が済んだのならこっちへおいで。お茶が冷めてしまうよ。」

蓮巳先輩は要注意人物！？→←紅茶部の天使

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