度し難い彼に愛されたい！【蓮巳敬人】 (ページ9)

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はすみんとディ〇ニーに行きました。ページ9

「度し難い！！」
『ちょっとはすみん。ディ〇ニーに来てまで度し難い言わないでよ。』
「何故俺がこんな物をつけなければならないのだ！」

そう言うはすみんの頭にはミッキーのカチューシャ。
首からもミッキーのポップコーンバケツ。
そして手には可愛らしいトッピングが施されたクレープ。全部私が付けさせた。

『っ…ww似合ってるよはすみんww』
「笑うな！！」

折角デ〇ズニーに来たんだもん。
少しくらい着飾っても良いじゃんか。

『普段辛気臭い格好なんだから今日くらい良いとおもうけどね』
「度し難い…。まぁお前の言う事も一理ある。
今日は特別な日だからな。」

そう、今日は英智さんから譲ってもらったディズ〇ーチケットでデ〇ズニーデート。
普段は近くのショッピングモールやドライブデートなんだけど、今日は特別。

『ねぇ、はすみん！コーヒーカップ乗ろうよ』
「…俺があんな可愛らしい物に…？」
『駄目なの？』
「いや、駄目では無いが…」
『じゃあ決まりね！ほら、行くよ！』

グイッ

「お、おい！腕を引っ張るな！全く…度し難い！」

困り笑顔で溜息をついたはすみん。
はすみんもあんなこと言って楽しんでるんじゃん。

__「おい！！止めろ！！A！！」
『ヤダー！！楽しい～！！』
「待て…！！本当に…本当にっ…オエッ」
『はすみん汚い！！』
「一旦止めてくれ…！！」

早速コーヒーカップに乗り、ハンドルを回す私にしがみつく青い顔のはすみん。
こんなはすみん見た事ないから面白い。

『ちぇー。つまんない。』

でも吐かれたら可哀想だし止めてあげた。
が、それでも軽く回り続けるコーヒーカップにはすみんは

「何故止まらない！？A、何とかしてくれ…！」
『いや、コーヒーカップはこういう物だから。』
「三途の川が見える…」
『逝ってらっしゃい』
「洒落にならん事を言うな…！！うぅっ…気持ち悪い…！」

__「や、やっと終わった…。」
『うーん楽しかった～♪』

コーヒーカップに乗り終え酔ったはすみんを支えながらベンチに座る。

「A、水をくれ…」
『お茶で良い？』
「あぁ、ありがとう。」

よっぽど酔ったのか今にも死にそうな声でペットボトルのお茶を受け取りゴクゴクはすみん。
はすみんには悪いけどさっきのはすみんは見物だった。
是非英智さんに見せてあげたかったな。

『大丈夫？』
「何とかな…。」
『じゃあ次ジェットコースターね』
「もう勘弁してくれ…。」

この後は二人でメリーゴーランドに乗ったとさ。