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はすみんが迎えに来た。 ページ6

目に入るのはただただ白い天井と横長の蛍光灯。
薬品の独特の匂いが鼻を突く。

そう。私は今保健室のベッドに寝かされている。

『…まさか階段から落ちるなんて。』
「お転婆なのも程々にしろよ〜?一応保護者には連絡いれといたからもう時期来ると思うぞ。」

ふわぁぁと欠伸を1つしてプリントをまとめるさがみん。
階段から落ちて捻挫をしてしまった私を運んでくれた張本人だ。

ードドドドッ!!

「あ、来た。」
『え?』

バァァン!!

「はぁ、はぁっ…。」

凄まじい足音と共に保健室のドアが乱暴に開けられた。
入ってきたのは見覚えしかない人物。

『は、はすみん!?何で!?』
「お前の彼氏(保護者)だろ?」
『はぁぁ!?』

どうやらさがみんは彼氏のはすみんに連絡を入れやがったらしい。

『はすみん仕事中なのに大丈夫なの!?』
「そんな物知らん!!」
『知らん!?それでもあんたリズリンの代表か!?』
「そんな事より大丈夫なのか!?足は!」
『軽い捻挫だから大丈夫だよ』

ちょっと捻った位の捻挫でこんな騒ぐか…?

「…佐賀美先生、Aに何もしてないですよね?」
「してる訳ないだろ。してたら犯罪で捕まるわ。」
「先生ならしかねないので…。」
「蓮巳、それどういう意味だ?え?」

敬語で話しているが何処かトゲのある言い方だ。
はすみんは心配性すぎる。いつもの事だけど。

「全く…心配を掛けさせるな。」
『うぅ、ごめんなさい…。』
「どれだけ心配したと思っている。昼食後に食べる予定だった豆大福も喉を通らなかったぞ。」
『ごめんなさい』
「本当なら昼食は麻婆豆腐を食べたかったのだが、急遽ササッと食べられる鍋焼きうどんに変更したんだぞ。」
『いや、それは違うだろ。何処がササッと食べられるんだよ。』

素麺みたいに言うんじゃねぇ。
と心の中で呟く。

まぁでも心配掛けさせたのは事実だし…。

「校内の駐車場に車を停めている。
まず病院に行って、家まで送って行く。」
『そんな大袈裟な…』
「骨折していたらどうするんだ。言う事を聞け。」
『…はーい…。』

私の彼は人より心配性で意外と天然で優しい。
たまに口うるさいけどね。
まぁそういう所も含めて好きなんだけど。


ー「先生、こいつがお世話になりました。」
「おー。気を付けて帰れよ蓮巳。事故ったら骨くらいは拾ってやるよ」
「縁起でもない事言わないで下さい。
もし事故したら真っ先に呪いますよ。」
「寺の息子が言う事か?」

はすみんと水のトラブル。→←はすみんと夏祭り。



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設定タグ:あんスタ , 短編集 , ギャグ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:そら | 作成日時:2021年9月17日 14時

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