NO.77 ページ42
広いスタジオは静寂に包まれ、その意識はある一点に集中している。
カメラに当てられて写るのはTRIGGERのリーダーである八乙女楽と私。
それを見守るように見るのは、IDOLISH7と他のメンバーだった。
緊張は激しいくらいに脈打ち、赤い頬を隠すように言う。
「す、好きです!私と、付き合って下さい!」
こんな事になってしまったのは、数時間前に遡る。
今日はIDOLISH7とTRIGGERの番組のゲストとして呼ばれたのだけれど、その内容が私にとって見れば心臓が飛び出るようなものだった。
この中に居る人達で私以外は番号が着いているので、その番号を引いてしまえばそのお題をその人にしなければならないというもの。
因みに私の番号は必然的に零になってしまい、丁度ゲストなのだからそれでいこうという事になってしまった。
そして、くじを引くのは私。
「今日のコーナーは何と!このくじに入っている紙を引いてその通りの事をするというゲームです!」
元気よく言う三月さんは場を和ませる役として今日も皆を引っ張っていた。
「では!引いて貰いましょう!」
そう、此処までは良かったのだが、まさか私が引いたのが"零番が八番に告白"だとは思いもよらなかった。
一応此れは事態する事も出来るのだが、ファンの期待に答えなければならないのも事実。
此処で断れば、番組としてもガッカリしてしまうかもしれない…そんな思いがあり、私は実行する事となった。
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、 - オリジナルフラグ外して下さいね (2018年4月3日 14時) (レス) id: c77a0f506a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月神姫 | 作成日時:2018年4月3日 11時