『初恋の誓い』【八乙女楽】「第二部」 (ページ40)

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カチカチと動く時計を見て、そろそろ時間だと思い二人に話し掛けた。

「百さん、千さん。そろそろ出番なので行きましょう！」

「あ、もうそんな時間？」

「時間ってあっという間だよね。」

ソファーから立ち上がり伸びをする百さんは、近くのゴミ箱に空になったももりんを入れる。

そんな姿を見ながら先にドアの前に立つ千さんは、ジェントルマンと言われるだけあって、私と百さんをちゃんと待っているよう。

Re:veraの二人とは何かと仕事が被る事が多いので、いつの間にか仲良くなっていた。

二人の馴染み安さが一番関係しているのだろうけど、一緒な事が多いといつの間にか仲良くなるものなのかもしれない。

それに私としても、二人との仕事はスタジオの雰囲気も明るくて、楽しくなってしまう。

今日の撮影は3人一緒で撮るらしいので、こんな凄い人と一緒に写ると思うと緊張する。

「Aちゃん、リラックスだよ！」

私の心を見透かしたように話し掛けてきた百さんに驚いたが、その眩しい笑顔を見たら緊張はすぐに解れてしまうのだった。

「大丈夫だよ！何か合っても俺達が居るから！」

「百が珍しくイケメンな事言ってるよ…。」

　

「ちょっと、失礼じゃない！？千！」

またもや始まってしまった二人の会話に苦笑いを溢しながら、そういう所もRe:veraの良い所なのかな…と思うのだった。