『初恋の誓い』【八乙女楽】「第二部」 (ページ12)

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休日という訳でもないのに騒がしいのは、やはり東京だからか。

壁にはIDOLISH7のポスターが前より多く貼られていて、凄いなーと思いながら見ていく。

その時、起きた時と同じ違和感をまた感じる。

視界が妙にぼやけて頭痛が頭を襲った。
風邪でも引いたのだろうか。

無理は禁物と言うが、このくらいなら大丈夫だろう…と思い放っておいた。

ショッピングモール等に行って遊び呆けていると、やはり私が桜野Aだとバレてしまった。

しかも丁度頭痛もきて大分まずかったので急いで逃げるが、今度は更に強い頭痛を感じ倒れそうになる。

何とか撒くが、もう何度目か分からない頭痛と目眩が襲ってきた。

流石にやばいかもと思い、まだ早いけど大人しく家に帰ろうと思って方向を変える。

ふらつく足取りで家へと向かうが、妙に視界がはっきりとしない。

はあ…と盛大に溜め息を吐いた時、誰かとぶつかる。

いつもならそこで耐えられるのだが、今日は耐えきれずそのまま後ろからペタりと尻餅を着いた。

相手は焦ったように「悪い。大丈夫か？」と聞いてきたが、何となく懐かしい声に反応して顔を上げる。

「あ、大丈夫で……」

そこで固まってしまったのは、一瞬、夢で見た男の子とその人が重なって見えたからだと思う。