検索窓
今日:15 hit、昨日:9 hit、合計:116,796 hit

NO.35 ページ37

背負っていたリュックの一番前のポケットから、とても綺麗なシロツメクサのネックレスを出してきた。





「俺とお揃いのやつだ。大事にしろよ?」

 



勿論と言うように大きく頷いて嬉しそうにする姿に、楽は微笑む。





するとAも楽に向き直った。



 

"私も楽に贈りたいものがあるんだ!"と言って初めて歌って見せた時のように立つ。
 




「…贈りたいもの?」





疑問を抱いたが、Aの緊張しながらも真っ直ぐな瞳に大体想像がつき、しっかりと見つめた。
 

 


そして、また凛々しい表情に変わる。





__桜舞い散る季節に君と出会った__





__それから沢山笑った 宝物の時間__





__幸せという言葉は魔法の言葉__





__だから君に贈る 私の分の幸せを__





__一緒に居てくれて ありがとう__





歌って踊る、一年前とは違う姿とその歌詞、全てに楽はいつの間にか涙を流していた。





流石に驚いたAは心配そうに楽を見つめる。





泣くのはプライドが許さないというような感じの楽が泣いた事にAは動揺するが、楽は"悪い"と一言言って顔を背けてしまった。





そうこうしている内にお別れの時が来て、最後に約束をしてAは母が待つ車へと走っていく。





この時はまだ気付かなかった。





これから起きる最悪の出来事に___







 

NO.36→←NO.34



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (91 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
244人がお気に入り
設定タグ:IDOLISH7 , 八乙女楽 , 長編   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

琳架 - オリジナルフラグを外してくださいね。 (2018年3月17日 12時) (携帯から) (レス) id: c9d4810d09 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月神姫 | 作成日時:2018年3月17日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。