NO.18 ページ20
うるさいくらいに流れ出る音楽は部屋中に木霊し、愉快な雰囲気が醸し出される。
"次の曲行くよー!"と元気良く言うAに、皆拍手を送ってノリノリだ。
端に座って溜め息を吐く楽は、"どうしてこんな事に…"と落ち込んでいた。
それは数十分前に遡る。
「ねえねえ、これから私達カラオケに行くんだけど…、良かったら楽君達二人も一緒にどう?」
この中ではリーダーという雰囲気を出す女子、杉本奈歩の提案に、楽は絶対行かないと言う筈だったが、それはAに遮られる。
「カラオケ!?行く行く!!」
その話に見事に食い付くAの意見で結局行く事となってしまう。
本来自分一人だけなら楽も了承していたが、今回はAも連れてきているので反対だった。
何故か、そう問われれば答えは明白だ。
男子と楽しそうに話しているAを見て眉を寄せる楽は溜め息を吐く。
いくらクラスメイトと言えど、明らかに下心丸出しの男子達と、Aを居させたくなかったのだ。
簡単に言えば嫉妬である。
そんな楽の気持ちには気付かず、楽しみと言った感じで心を踊らせるAは、もうカラオケの事しか頭にない。
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琳架 - オリジナルフラグを外してくださいね。 (2018年3月17日 12時) (携帯から) (レス) id: c9d4810d09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月神姫 | 作成日時:2018年3月17日 12時