NO.13 ページ15
8月16日。
いつも通り、周りには沢山の人達で溢れ返っており、当然ながらもザワザワと騒がしい。
その中を二人で歩く男女は、Aと楽である。
こんな大勢の人達がいる中でも、二人は注目の的となっていた。
いくら東京でも、これ程の美形は中々見る事はないだろう。
その視線に気付かないAは、今は一つの事しか頭にないからかもしれない。
今日は楽の誕生日、その為、Aがよく行く場所へとサプライズしようとしていた。
浮かれた足取りで歩くAはとても機嫌が良さそうで、本人は隠しているつもりでも、これではすぐにバレてしまいそうだ。
Aの今日の異常な程のテンションの高さを、楽も薄々気付き始めていた。
「どこ行くんだ?」
そろそろ聞いてもいいかと思いAに問うと、嬉しそうな顔をして「あそこ!」と人差し指を指した。
それを追っていく楽の視線は、ある場所で止まる。
目の前には大きく『蕎麦処山村』と書かれた看板。
そのよく見た事のあるお店に楽は驚きを隠せず、頬を引き吊らせた。
内心「マジか…」と思った楽であった。
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琳架 - オリジナルフラグを外してくださいね。 (2018年3月17日 12時) (携帯から) (レス) id: c9d4810d09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月神姫 | 作成日時:2018年3月17日 12時