NO.11 ページ13
大分踊ったAは疲れたようで、一度休憩というように床に寝転がった。
楽は"大丈夫か?"と言って心配そうな顔色を浮かべるが、Aはそんな楽を見てジト目になる。
「何でそんなに動いたのに、呼吸すら上がってないの?」
そう言われて楽は"別に普通だろ?"と平然と言ってのけるので、Aはむくれて唇を尖らせた。
「私だって負けないもん!」
勢いよく立ち上がって対抗心を燃やすAは、楽に負けたみたいで悔しいらしい。
お互い負けず嫌い同士なので、ライバルという感じになりそうだ。
そこでふと気付く。
先程まで鳴っていた雨の音がない事に。
Aは"楽、外に出よ!"と笑顔で呼び掛け勢いよく走って行く。
楽は突然の事に驚くが、一応追い掛けるのだった。
Aは雨上がりの空が好きだ。
澄みきった洗い立てのような空を見れるという事もあるが、もう一つある。
毎回と言っても過言ではない程、雨が止むとすぐに外に出てその景色を堪能している。
今回もそれは変わらない。
楽は庭の中心に立っているAを見つけると、駆け寄って声を掛けた。
「いきなりどうしたんだよ?」
その声に反応してAは後ろを振り向いた。
「楽、あれ見て!」
空に向かって人差し指を指すAに疑問を抱き、言われるがまま見上げた。
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琳架 - オリジナルフラグを外してくださいね。 (2018年3月17日 12時) (携帯から) (レス) id: c9d4810d09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月神姫 | 作成日時:2018年3月17日 12時