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みなちゃんが出してくれたお菓子を食べながら昔話に花を咲かせていた。




みなちゃんが自分の部屋に追加の写真を探しに行ったすきにさっきもらったお薬を飲んで、お薬の袋をしまう。

するとすぐに廊下からミナちゃんの声が聞こえた。



ミナ『A、ちょっと急いでこれる?』



『うん、なにー?』



急いでって言われたから廊下に出て足速にみなちゃんの部屋に向かった。




部屋に入ると3段重なった箱を持ってフラフラしてるみなちゃん。



ミナ『ごめん、これの二番目だけ取ってくれへん?』



二番目の箱だけ取ると、みなちゃんは他の二つを元あったであろう棚に戻した。


ミナ『ありがと。多分これの中にも写真あるって思い出して』








数分間、またたくさんの写真を見てどれを撮影に使うか話して盛り上がっていた。



ミナ『さっき選んでたやつも含めて、最後選ぼっか!』




『うん!』



ミナ『お姉ちゃん持ってくるから、座っとき??』



『ありがと!』




数十秒後、バタバタ足音を立てて帰ってきたみなちゃん。




手にはあるはずの写真ではなく、Aのお薬の袋があった。





ミナ『なあ、A?これ、、、なに?』





みなちゃんが怒った顔は記憶にある限り一度も見たことないんやけど、今のみなちゃんが怒っていることは簡単にわかった。





『お薬やけど、、』




ミナ『ここに運動を控えてって書いてあるんやけど、まさかもうダンスしてるん?、、』









『。。。』



そのまさかすぎて何もいえへん。




ミナ『今ちゃんと治さへんと、一生治らんくなるって先生言ってたやん。』


『。。。』




ミナ『全治一ヶ月半って言われてて、まだ一ヶ月も経ってないやん。』




Aが黙っとるからみなちゃんは困り顔でAに正論ばかりぶつけてくる。









ミナ『なあ、A。ほんまのこと教えて、、』





今にも泣きそうなみなちゃんの顔を見ると嘘をつけない。やけど、、、





『ほんまのこと言ったら、みなちゃん絶対練習しないで治療に専念っていうやん!』





ミナ『。。。そうかもしれへんけど、、、でもそれはお医者さんが言ってることに従うべきやし、Aに直るはずだった怪我を一生引きずるようなことはしてほしくないから、、』



『Aは、、、』



涙が出る特有の鼻にツンとする感覚が走る。




『Aは、、、一生よりも今の方が大切やから、』




ミナ『まだ高校生なんやから一生の方が大切やって』

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作成日時:2022年8月13日 23時

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