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『ううん、今の方Aにとっては大切やねん』
ミナ『カムバも大切なのはわかるけど、、、一回のカムバよりも、この後の人生の方が優先すべきやろ』
いつもおとなしいみなちゃんが優しい声色だけど芯がある強い雰囲気で言われるとAの感情も高ぶってしまう。
『Aは、、、
Aたちは2年半しかないから、
みなちゃんたちと違って何回もカムバできるわけやないねん、、、！！
だから
Aの気持ちはお姉ちゃんにはわからへんねん。』
自分の口から出た言葉に驚いた。
でも言葉にしたってことは心のどこかで考えてたことなんやと思う。
下を向いて話してたから顔を上げると、目に涙を溜めたみなちゃんがおった。
ミナ『A、、』
そして奥にある鏡に映ったAが目に入る。目を真っ赤にして涙を流して、拳が震えている自分が見えた。
焦って、お姉ちゃんの部屋を飛び出した。
勢いよくお姉ちゃんの部屋のドアを閉めてその勢いでリビングのドアも通り過ぎ、
踵を潰しながら靴を履いて宿舎を後にした。
なんであんなこと言ったんやろ。
でもみなちゃんもAの気持ちなんもわかってへんし。
そもそも怪我しなければよかった。
でも流石に言いすぎたからAが悪いんかな？
でも、、でも今回のカムバ逃したら、、
いろいろなことが脳内を駆け巡る。
気づいたら土砂降りの中、地下鉄の表記がある方向に向かっていた。
急いできていたパーカーのフードを被る。
１５分ぐらい歩いたやろうか、、、
駅の近くに来て気づいた。
A、お財布もスマホもリビングに置いてきてたんや、、、
何も上手くいかない。
足も痛い。
びしょ濡れ。
寒い。
みなちゃん傷つけちゃった。
涙が止まらなくて、歩道にしゃがみ込んだ。
ミナside
Aの荷物のところにあった処方箋。
カバンの中を見るのはよくないのはわかるけど、なんか悪い予感がして見てしまった。
どうやらまだ完治していないのにダンスをしているみたいで、強めの口調でAに聞いて怒ってしまった。
そしてAの気持ちを全く理解できてなくて、怒らせちゃって、Aは部屋を出て行った。
申し訳なさで涙が出てくる。
ｺﾝｺﾝ
サナ「みな？」
「はーい」
サナ『今玄関の鍵が、、、って大丈夫！？』
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作成日時：2022年8月13日 23時
