【ツイステ】あの双子に似た人【男主】 (ページ18)

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第15話「クロウリー=苦労リー…？？」ページ18

クロウリーside

デュース「許していただけるなら弁償でもなんでもします！」

クロウリー「このシャンデリアはただのシャンデリアではありません。伝説の魔法道具マイスターに作らせた逸品。
学園設立当時からずっと大切に受け継がれてきたというのに…歴史的価値を考えれば、10億マドルは下らない品物です。
それを弁償できるとでも？」

…全く…私のストレスが超高速で溜まっていきますよ。苦労リーですよ胃薬下さい。

デュース「じゅ、10億マドル…！？」

エース「で、でもさ…先生の魔法でパパッと直せちゃったりとか…」

トラッポラ君のその言葉を聞いて、私はついA君の方を見てしまいました。

『俺「ダメですよ。」…はい学園長』

彼が小声で言おうとしたことは理解しました。

でも、私は許可するつもりはありませんよ。あれは彼の体に多くの負担が掛かってしまいますから。

クロウリー「…魔法は万能ではありません。しかも、魔法道具の心臓とも呼べる魔法石が割れてしまった。
もう二度と、このシャンデリアに光が灯ることはないでしょう。」

私がそう言うと、そんなぁ…と声を漏らす1年生たち。

クロウリー「…そうだ。1つだけ、シャンデリアを直す方法があるかもしれません。このシャンデリアに使われた魔法石はドワーフ鉱山で採掘されたもの。
同じ性質を持つ魔法石が手に入れば修理も可能かもしれません。」

デュース「僕、魔法石を取りに行きます！いや、行かせて下さい」

クロウリー「ですが…鉱山に魔法石が残っている確証はありません」

デュース「退学を撤回してもらえるなら、なんでもします！」

…ほう、その姿勢は素晴らしい…許可はしましょうか。

クロウリー「…いいでしょう。一晩だけ待ってさしあげます。明日の朝までに魔法石を持って帰って来られなければ…お分かりですね？」

4人が去った後には壊れたシャンデリアを寄せているA君と私だけが残りました。

溜め息を吐きながらも、テキパキと仕事をする彼。

…彼のおかげで、大食堂は直ぐに綺麗になりました。

クロウリー「あぁ、有難うございます…そうだ、万が一の為彼らに着いていってあげて下さい」

『分かりました、学園長。あぁ、ユニーク魔法は本当に必要なときにしか使いませんから。』

クロウリー「…では、貴方もお願いします。怪我だけは、君も彼らもしないように」

『分かってますよ』

そう言うと、彼は走って去って行った。

…さて、4人の退学手続きをしましょうか