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奇跡の30歳、再び ページ14

おいおい、これは一体どういうことだい?


いや、たしかにキムホテル、って名前だけどさ。


韓国はそこらへんキムばっかだし。

なんなら元旦那もキムだし。




まさかキムソクジンのキムだとは思わないじゃん?




驚きを隠せない、私。







JN「わ〜、美味しそ〜う」




そんな私の混乱もつゆ知らず、ジンさんは運ばれてきた料理に目を輝かせている。


「サービスです」と言ってウェイターさんが生ハムを置いていってくれたのは、


私の目の前にいる人がホテルの令息だからだろうか。







ぐうううううう。



それでも私のお腹は、「早く食わせろ」と主張するかのように鳴り響く。






JN「ほら、早くしないと冷めちゃいますよ?」


そんな私の様子を見てか、ちょこんと首を傾げて言ってくる。




…かわいい。





さあ食べよう、と思ってテーブルを見ようもんなら、









綺麗に取り分けられた料理たち。





ああ、なんてこったい。


この男、「料理を取り分けられるのを待つ男」の正反対と言っても過言ではない。




いや、これはもしかして


あの顔の良い職場の男たちの基準で行くと

私が「モラハラ女」の素質ありなんじゃない⁉






そんなふうに考えている間も私のフォークは止まらない。


いや、美味しすぎるよここのパスタ。








目の前のパスタの美味しさとジンさんの衝撃発言で口から言葉が出ない私を知ってか知らずか、


ジンさんは話を再開しだした。





JN「本当は父は、ここに女性だけを集めようとしたんですよ。」



なんだそれ。リアルバチェラーの世界じゃんか。



流石にやめてくれ、って言いましたけどね、とジンさんは恥ずかしそうに言っている。







JN「そしたらせめて婚活パーティーだけでも行けって言われちゃって。」



「そ、そうだったんですね…」




言葉が出ない。

参っちゃいますよね、と困り眉をするジンさんを、



私はやはり、奇跡の30歳だと思った。









JN「わ、この生ハムおいひぃ」


もぐもぐとアルパカのように食べるジンさん。


JN「あ、ワインとか飲みます?せっかく生ハムもあるし」


とても魅力的な話を持ちかけてくるジンさん。


今日は華金。飲んでしまいたい気持ちはある。

「飲みたいです!けど…、私お酒があんまり強くなくて。」


そう。私はお酒が大好きなのに、

すぐに酔いが回ってきてしまうのだ。

私は酔ってはいけない→←お恥ずかしい話



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l1(プロフ) - 💜 (2022年3月11日 10時) (レス) id: 89fe8b1d0d (このIDを非表示/違反報告)
MOON_BEAR(プロフ) - 💜 (2022年3月8日 7時) (レス) id: 89b96334a3 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 💜 (2022年2月20日 6時) (レス) id: 33b6e6a7a5 (このIDを非表示/違反報告)
たこtaco(プロフ) - みるくさん» 嬉しい!ありがとうございます😍続編も引き続きよろしくお願いしますっ。 (2021年12月21日 18時) (レス) id: 97fb2786a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 後半のテンポのいいギャグに死ぬほど笑いました笑笑 (2021年12月21日 17時) (レス) @page46 id: d033454490 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:taco | 作成日時:2021年9月22日 2時

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