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と。
小芭内さんは私の曖昧な反応を見ると、さらに怒りの色を濃くさせて言葉を紡いだ。
「なにがあったかは知らないが、修行にまで私情を持ち込むな。修行の邪魔だ。相手をしてもらってる者に失礼だとは思わんのか。
それにお前はお館様の命により全柱の継子になったのだから、その役目を果たせ。
そんな体たらくで役目を果たそうと思っているのなら即刻この場から立ち去れ」
「……っ！」
またもやストレートな言葉。
だが、
──もし
だが、
今やその思考は至高の剣士に近い。
(小芭内さんの言う通りだ。今は悩む暇があるなら前へ進め。
悩まなくて済むほど強くなればいい)
「……よし」
そう小さく呟いて、目を閉じて深呼吸した。
一切の悩みを吐き捨て、体に清涼な空気を取り込む。
目を開ければ、数秒前の面影はもうどこにも見当たらない。
それを気配で察知した伊黒は「……フン」と鼻を鳴らした。
いつもの調子を一瞬で取り戻した癸七子は、伊黒に頭を下げる。
「すみませんでした小芭内さん。お陰で自分がやるべき事が分かりました。
修行の続き、よろしくお願いします」
「……では道場に戻るぞ」
「ああその前にちょっと準備体操していいですか」
「……準備体操？」
「はい」
首を傾げる伊黒に、満面の笑みで癸七子は頷いた。
するとスタスタと家の方へ歩き、トン、と飛躍し屋根の上へ着地。
くるりと山が見える方向に体を向け、すぅぅぅぅ、と深く息を吸った。
(なんだ、全集中・常中か？)
伊黒が訝しげな
「あンの呪術師がァァァァァァ!!なァにが「お前ェひとりの方が成功率が高い」だあの阿呆！馬鹿!!「奴らは邪魔だ」ァ？ハッ！邪魔じゃねェし！身体的にも精神的にも弱くなりませんからァ!?強くなりますからァ!?それただお前ェに仲間いねェから
つーか柱の人たちを“奴ら”呼ばわりすンじゃねェよ!!杏寿郎さんはともかく義勇さんのこと“奴”つッたなあの野郎！マジ呪い殺すぞ!?稽古で1本とも取ッたことがないとか知らねェよ馬ァァァ鹿!!」
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雛月りな(プロフ) - 白黒虎さん» わあああありがとうございます！今日中に更新出来ると思うので楽しみにしててください！応援ありがとうございます！！ (2019年11月26日 12時) (
レス) id: 6c5cdc2389 (このIDを非表示/違反報告)
白黒虎 - 早く続きが読みたいですが、出来るまで待ちます！！頑張ってください！！！ (2019年11月26日 6時) (レス) id: 126a3885c8 (このIDを非表示/違反報告)
雛月りな(プロフ) - むいたん！さん» コそう言って頂けてすごく嬉しいですし、書く原動力になります！コツコツ更新できるように頑張ります。 (2019年11月24日 22時) (レス) id: 6c5cdc2389 (このIDを非表示/違反報告)
むいたん！ - 内容が濃くて凄く面白いです！次の更新楽しみにしています！♪ (2019年11月24日 10時) (レス) id: 9146c62b5e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年10月3日 2時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛月りな | 作成日時：2019年9月29日 18時
