” ページ26
,
すっかり静まり返った空間に旦那が怠そうに“おいおい”と声を上げる
銀時「勝手に巻き込んどいて勝手に帰っちまいやがった」
ミツバ「····ごめんなさい。我儘な子で」
それまで総悟が行ってしまった方角を見ていたミツバさんの視線が地面へ向けられる
ミツバ「私のせいなんです。
幼くして両親を亡くしたあの子に寂しい思いをさせまいと甘やかして育てたから·····
身勝手で頑固で負けず嫌いで、そんなんだから昔から一人ぼっち。友達なんて一人もいなかったんです。
近藤さんに出会わなかったら今頃どうなっていたか」
私が道場に入る前の話。
私の知らない総悟の話にじっくりと耳を傾ける
ミツバ「今でもまだちょっと恐いんです。
ちゃんとしてるのかって·····
本当は、貴方も友達なんかじゃないんでしょう?
Aちゃんだって総ちゃんの恋人なんかじゃ」
銀時「彼奴がちゃんとしてるかって?
してるわけないでしょ、ンなもん」
総悟の実の姉を前にしても、旦那はオブラートに包むなんて真似もせずスパッと言い切る
銀時「仕事サボるわSに目覚めるわ不祥事起こすわSに目覚めるわ。
碌なモンじゃねーぞあのクソガキ。一体どういう教育したんですか」
結構特大ブーメランだけどね。
けど本当の事だし、自分の知らない所で周りからそんな風に思われてるなんてミツバさんもショックだろう
旦那は前髪をなしりながら言葉を続ける
銀時「全く、友達くらい選ばねぇといけねぇよ?
俺みたいのと付き合ってたら碌な事にならねーぜ、お宅の子」
『もう碌な事になってねーのかも知れないな。
旦那と会ってSがドSに進化するわバズーカー持って追いかけ回してくるわ。と思ったら今度は恋人のフリしろって言うんだぞ?
私じゃなかったら最後まで付き合いきれないよ、“お義姉さん”?』
ミツバ「····ふふっ」
お巫山戯半分で言えばやっとミツバさんに笑顔が戻った
ミツバ「面白い人。
でも、どうりであの子もAちゃんも懐くはずだわ」
銀時「え、そうなの?」
『な!?懐いてないし!』
ニヤニヤ此方を見てくる旦那に咄嗟に言い返すが、その光景すら懐かしそうに見るミツバさん
ミツバ「だって、なんとなくあの人に似てるもの」
銀時「似てる?」
『ねぇミツバさん。その“あの人”って__』
誰?と言いかけた所で後ろにパトカーが止まって中から黒い影が降りてきた
161人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
バナナ(プロフ) - honoさん» お待たせしてごめんねぇぇ…すごい時間かかったけど戻ってきたよぉ、お話書くの頑張るねぇ……。コメント、ありがとございますぅぅ!! (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - み○きーさん» うわぁぁあん、こんなに長くお待たせしてしまってごめんなさぃぃ…続き待っててくれてありがとぉ……コメントもありがとぉぉ…… (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - よのやさん» たいっっへん長らくおまたせしましたァァァ!!!ミツバ篇、感動の回になるようにお話を考えますので、何卒、何卒ぉぉ…!あったかいコメントありがとうございますぅぅ!! (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
hono - このお話、大好きです︎🫶🏻更新待ってます!! (2023年4月10日 2時) (レス) @page38 id: 7d61f04700 (このIDを非表示/違反報告)
み○きー - 続き楽しみです!待ってま〜す! (2023年3月31日 22時) (レス) id: e1b7b0a3ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:バナナ | 作成日時:2022年4月6日 21時