女だけど真選組総長やってますが何か？ ６

ミツバ篇　〜出会い〜 ページ14

〜十年前〜










どうも皆さん。

急ですがミツバ篇の出会いと見てどんな始まり方になると思った？


輝く太陽の下で、暖かい気温に包まれながら運命の出会い的な事になると思った？


残念。お生憎その日の天候は、晴れときどき――――








土方「·····何やってんだお前はァ！！」



『い゛っっだｯｯ！！』






土方の怒号と拳骨だった。

拳骨を落とされた私は脳内に土方注意報を出したが時既におすし


痛む頭を抑えて蹲った



今日は特に土方の機嫌が悪いらしい







『なんで急にヒス起こしてんだよ土方！
持病の血圧上がるぞ？』



土方「俺は高血圧じゃねェ！！

誰のせいで怒ってると思ってんだテメェは！」



『誰って·····、誰？』



土方「お前マジで言ってるなら頭かち割るぞ」





スン、と表情をなくした土方に据わった目で睨まれる

ﾋﾝ、怖い。







土方「大体俺は“総悟と”ここら辺を掃除しろって言ったはずだぞ。なんで掃除する前より散らかってんだよ。

つか総悟どこ行った？」



『便所行くって言って逃げた』






土方の言葉でお分かり頂けただろうか。

実は話が始まる前、私は総悟と掃除をしていたのだ



一週間に一度は門弟総出で大掃除しないとこの道場はゴミ屋敷になってしまう。

てことで皆で当番を決めてそれぞれ掃除していたのだが·····








『どっちが雑巾がけ速く出来るか競ってたら二人して頭から壁に打つかった』



土方「ガキかお前ら」



『ガキだよ』





打つかった時に壊れた木造の壁の破片が沢山散らばっている廊下を改めて見る


総悟はいち早く起き上がり便所とか言って逃げた
そしてそのまま帰ってくることはなかった


そして私も早く逃げようとしたら、様子を見に来た土方に見つかって冒頭に戻る









土方「とにかく、この散らかった破片はテメェが責任持って片付けろ。


サボったら昼飯抜きだ」



『ええぇぇ·····』




土方「文句あんのか？」



『ないでぇす』





半ば強引に箒を持たされ一人で片付けろと言われた。
責任だったら勝負挑んできた総悟にもあるのに。



総悟、マジで許せじ

　”→←　”

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す