女だけど真選組総長やってますが何か？ ４

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九兵衛「それは僕の妻の親族だ。
手荒なマネはよせ」




自分のこめかみがピクリと動いたのが分かる

許嫁だかなんだか知らんけど、お妙を泣かせといて僕の妻呼びとは


しかも新八を親族扱い、解せぬ



そんな私を他所に坊っちゃんは私達の前に立った








九兵衛「まぁゾロゾロと。
新八くん、君の姉への執 着がここまで強いとは思わなかった」




新八「今日は弟としてではない、恒道館の主として来た。


志村妙は当道場の大切な門弟である。
これを貰いたいのであれば、主である僕に話を通すのが筋」





九兵衛「話？何の話だ？」



と、恍ける坊っちゃんは本当に何も分かってないようだ

というより新八に話をつけるという発想すらなさそう


なんてこったい。
こりゃ実戦で分からせないと







近藤「同じく剣を学び生きる身なら分かるだろう。
侍は口で語るより、剣で語る方が早い」



『剣で語らずしてお妙を渡すなんてマネは絶対に出来ねェ』




沖田「剣に生き、剣に死ぬのが侍ってモンでさァ。
ならば····」



土方「女も剣で奪ってみろよ」



神楽「私達と勝負しろコノヤロー！」






九兵衛「勝負？

フッ、我が柳生流と君達のオンボロ道場で勝負になると思っているのかい？」




おん、確かに新八の道場は門弟は殆ど居ないが、酷い言われようである

案の定鼻で笑われた



だがしかし！





銀時「なりますよ〜坊っちゃまぁ。
僕ら恒道館のメンバーは実はとっても仲が悪くて、プライベートなんか一切付き合いなくて、
お互いの事全然知らなくて、
てゆーか知りたくもないし死ねばいいと思ってんですけどもねぇ？







でもお互い強い事だけは知っているんですよ」







最初の馬鹿にしたような口調から一変して信頼に満ちた言葉が旦那の口から発せられた


正直吃驚はしたけど旦那らしいといえば旦那らしいな









それを聞いた九兵衛は面白いとでもいうように笑っていた

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