女だけど真選組総長やってますが何か？ ４

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屯所を出た私達は、降り注ぐ雨の中真っ直ぐ柳生家に向かっていた

雨で前が見づらいし何より····





『土方、こんな雨降ってる時まで煙草吸うのやめない？
副流煙凄いんだけど。

あ、それはいつもか』



土方「うるせぇ。
テメェこそ年中ココアシガレット食いやがって。

頭まで糖分で溶けてんじゃねーか？
太る····」



『ゴルァっ！！』



土方「ぐお！？」



土方が言い終わる前に膝に向けて飛び蹴りを食らわせた

私の足は見事に膝関節にヒットし、膝カックン成功



体制を崩した土方はそのまま前に吹っ飛び····




あれ、こんな雨中に私達以外の人がいるんだけど




『ヤベ』




「「うおおああああ！？！」」 ﾄﾞｺﾞｫｫｫ!!






····どうやら土方の吹っ飛んだ方に通行人がいたらしく、打つかった二人の悲鳴が聞こえてきた




沖田「何やってんでィAさん」



『私だけのせいじゃないし、あっちに飛んでった土方も悪いし』




おいこら総悟、溜息ついてんの聞こえてるかんな



頭をぶつけて地面でのたうち回ってる二人の安否を確認しようと近付くと、何処かで見たような雲模様の着物が目に入った








沖田「あり、旦那じゃないですかィ。
一体何して―――― 神楽「大丈夫アルか銀ちゃーん！」


····ﾁｯ」



道の向こうから姿を表したのは番傘をさした神楽だった


てか総悟今舌打ちした？？










銀時「いてててて····オイオイ、なんでこんな所でニコ中マヨラーが飛んでくんだぁ？
煙草と間違って花火に火ぃ付けたんか？」




土方「テメェらこそこんな雨の中散歩たァ随分な事だな。

そろそろ糖尿病に危機感湧いたのか？」




『こんな時まで喧嘩すんなよ、ほら立たせてやるから手ぇ出せ』



銀/土「「元はテメェのせいだろ」」



『ぶへッ！』



差し伸ばした手を引っ張られて地面に盛大に転ばされた

転ばした張本人二人は清々した顔で私を見下ろしている


ぽまえら後で覚えとけ






神楽「大丈夫アルか？
これ使うヨロシ」



『ありがとう神楽。
因みにコレこの前私が貸したハンカチだよね？？』



まぁ神楽が普段ハンカチなんて気の利いた物は持ってないだろうけども


受け取ったハンカチで泥を拭き取りながら長ったらしい階段を登ると、柳生家の看板がかかった門が見えた





銀時「よっしゃ、早速乗り込むぞ！」



土方「なんでお前が仕切ってんだ。
門を開けるのは俺だ」



『はよ開けろ』

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