女だけど真選組総長やってますが何か？ ４

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沖田「俺ァ所詮坊っちゃんが習う道場剣法、実戦じゃ俺達の方が上だと思ってましたがね。

どうにも俺達の田舎剣法じゃ、シティ剣法には敵わないらしい」




テレビを見ながら興味なさげにいう総悟の後ろで、土方はイライラしている

しかも土方は実際に負けてるから何も言えないらしい







沖田「剣も色恋も、幼馴染みの許嫁と来ちゃァ近藤さんの出る幕はねェや」



土方「総悟、近藤さんナメんなよ？
今回の見合い、見事あの王女を口説き落としたんだぞ。

なんだかよく分からないがタフなところが気に入ったってよ。


やれば出来るんだよあの人は」



『いや、ゴリラ口説いてどーする！？
気に入られてどーする！？！？



てかどうやって口説いたんだよ言葉通じないゴリラを！！』



沖田「するってーとなんですかィ、このままいくとあのゴリラが俺達の姐さん・・・・」



『お前が言うとシャレにならないからやめてくんない？』



総悟、フラグって言葉知ってる？？


あ、ご存知ないですかさいですか。
お前一回辞書引いて来い







沖田「面倒くせーので嫌でさァ。


ところでAさんだけ無傷じゃないですか」



『ついでみたいに言わないでくんない？


・・・・無傷なのは女だからって剣を向けられなかったから』



沖田「Aさんを女として認識するたァ其奴、目の焦点合ってないんじゃないですかィ？」



『テメェを昇天させてもいいんだけどなぁ？？』




私が飛び掛ったと同時に逃げ出した総悟が外へ出ようと縁側ヘ飛び出ると、雨が降り始めているところだった空を見上げると分厚い雲が遠くまで広がっていた






『あーあ、こりゃ暫くしたら本格的に振り始めるな。


近藤さん、傘持ってったっけ』



土方「そういや編笠持って出てたな。


あの人が行くところなんざ決まってるだろ」




あいも変わらず、ストーキングってとこかな
こりゃ一途なこって


お妙からしたら迷惑極まりない一途だろうけど


私は部屋に戻って押し入れを開けると、編笠と木刀を取り出して身に付けた







土方「あ？何やってんだお前」



『分かってるくせに。


お妙を取り戻しに行った近藤さんの助っ人に行く。

ほらよく言うじゃん、バカは道連れ世は情けって』



土方「ンな言葉初めて聞いたワ。

なんだそりゃ」






『さあ？
でも今の私達にはピッタリな言葉じゃない？』



振り返るといつの間に準備したのか、編笠と木刀を装備した二人が立っていた

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