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「て、テメェら、こんな事して唯で済むと思ってんのか?
俺達の後ろに誰が居ると思ってんだ」
『さぁね、検討もつかないや』
残ってるコイツの部下は、突入して来た隊士達が全員囲った
いよいよこの煉獄関も詰みだ
「な、こいつは、」
土方「オメーらの後ろに誰が居るかって?
僕達真選組で〜す」
沖田「あらら、おっかない人がついてんだねェ」
『こりゃ、怖くて後ろも見れないってか?』
相手から見えないのをいい事に、めっちゃゲスい顔をしてると思うが致し方ない
鬼道丸、いや、道心
お前の仇は取ってやったぞ
これからは怒ってる鬼の面じゃなくて、あの子供達に向けたような笑顔を顔につけてろよ
そう思いながら、道心を暗殺した鬼みたいな天人に手錠を掛けた―――
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沖田「結局、一番デカい魚を逃しちまいやしたか。
悪い奴ほどよく眠る訳でさァ」
銀時「ついでにテメェも眠ってくれや永遠に。
人の事を散々利用してくれやがって」
『なんなら私が手伝ってやろうか?
昨日の休暇潰された腹いせだ』
現在、夕日がよく見える橋の上
もう空が真っ赤だ
休暇丸一日と半日潰されたんだ、誰でもイラつくだろ
沖田「だから助けてあげたじゃないですかい、ねぇ、土方さん」
土方「テメェらなんか助けた覚えはねェ。
だが、今回の件で真選組に火の粉がかかったらテメェのせいだ。
全員切腹な」
新八「え!?いや、ムリムリ。
あんなの相当ノリノリじゃないと無理だから」
沖田「心配要りませんぜ。
俺が介錯してあげまさァ。
テメェの時は手元が狂うかもしれないがな」
神楽「こいつ、私の事好きアル。うぜぇ」
『じゃあ、総悟の時は私が介錯してやる。
あの世で皆仲良く喧嘩してろよ』
土方「何言ってんだ、テメェもだぞ」
『マジで?私実質被害者じゃない?』
沖田「誰がどう考えても加害者でさァ。
ま、切腹したら仲良く喧嘩でもしやしょう」
『死んでもお前と一緒とか無理』
軽口を叩きながら、総悟と土方の間に並びながら屯所への帰路へつく
夕暮れ時の少し冷えた風が髪の毛を揺らすと共に、空の向こうへ鬼道丸のお面の破片を飛ばしていった
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煉獄関篇〜終わり〜
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作者名:バナナ | 作成日時:2021年9月27日 11時